この記事では、「福神漬け」と「壺漬け」の違いを分かりやすく説明します。
福神漬けとは?
福神漬けとは、7種類の下漬けした野菜を塩抜きしてから刻み醤油やみりん等の調味液で漬けた漬物のことをいいます。
野菜には、大根やナタマメ、ナス、カブ、ウド、シイタケ、シソの実などが用いられます。
福神漬けという名称は七福神に由来しており、明治時代に上野にあった漬物店の山田屋という店の店主が考案したとされます。
上野の不忍池の弁財天にちなみ、戯作者であった梅亭金鵞が命名しました。
カレーライスに添えられることが多く、福神漬けのみで食べる方が少ないです。
インドカレーにはチャツネが添えられますが、それがなかったため福神漬けを添えたのが始まりとされます。
壺漬けとは?
壺漬けとは南九州の伝統的な漬物で、干した大根を刻んで醤油などの調味液で漬けたものをいいます。
元々は干した大根を壺で塩漬けにしたものを壺漬けと呼んでいました。
昭和40年代以降に大量にタンクで生産されるようになり、醤油漬けへ変わっていったのです。
塩漬けにしたものは壺漬けではなく、山川漬けと呼ぶようになりました。
大根の漬物である沢庵漬けに似ていますが、沢庵漬けよりもパリパリとした食感になっています。
福神漬けと壺漬けの違い
福神漬けと壺漬けでは、使用している材料に違いがあります。
福神漬けには七福神にちなんで7種類の野菜が使われていますが、壺漬けに使われている野菜は大根だけです。
福神漬けはカレーライスのお供としてよく知られていますが、壺漬けはカレーライスのお供として添えられることはあまりありません。
ただし、万人受けしやすい味なので、飲食店で和食のメニューに添えられたりお弁当などに添えられていることも多いです。
まとめ
福神漬けには7種類の野菜が使われていますが、壺漬けには干した大根のみが使われています。
カレーライスに添えられるのは、福神漬けの方です。