この記事では、「振袖」【ふりそで】と「留袖」【とめそで】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「振袖」とは?
江戸時代には結婚していない女性が正装として着ていた着物を「振袖」【ふりそで】といいます。
袖がかなり長いのが特徴的であり、華やかな色や、大きな花柄といった大胆で若い人を美しく彩るものが選ばれるわけです。
現在では短大や大学の卒業式に着たり、成人式に着ます。
長い袖は袖丈が110、中振袖は100、小振袖は85cm程度の長さに作られている着物です。
着る人は何歳であってもいいですが、20代半ばまでの女性がよく着ています。
現在では、自分を美しく見せる、晴れの舞台で着る着物です。
「留袖」とは?
結婚している女性が着る着物を「留袖」【とめそで】といいます。
着物の中でも格式が高く、黒がよく選ばれていて結婚式に参列する際にもよく選ばれているものです。
色留袖は式典に着て、失礼がないよう落ち着いた色を選びます。
昔は18歳以上の女性が外に出かけるときに着るものでしたが、振袖の袖を短くつめて縫い直したものを「留袖」というようになったのです。
また、振袖のように袖を振れば男性に「好き」という恋愛感情を伝えられる着物でした。
そのため、恋愛相手を探す必要性がない既婚女性の着物の袖が短い「留袖」が選ばれたのです。
「振袖」と「留袖」の違い
「振袖」と「留袖」の違いを、分かりやすく解説します。
結婚していない未婚者であることが袖の長さですぐに分かるようにした着物を「振袖」といいます。
袖の長さは3種類あり、用途によってその長さを選ぶわけです。
小振袖は学校の卒業式に着て、中振袖は結婚式や集まりに着ます。
大振袖は婚礼に花嫁が着るといったように、袖の長さによって着て行く場所が違ってくるのです。
また、華やかな色と柄が選ばれ、20代の女性を美しく彩るものとなります。
もう一方の「留袖」は落ち着いた色や黒が一般的であり、結婚式や式典に参加するときの正装として着られる着物を指すものといったところが違う点です。
まとめ
どちらも女性が着る着物を指すものですが、袖の長さや色、柄に違いがありますので、自分なりに異なる点を見比べてみるといいでしょう。