この記事では、「出汁巻き」【だしまき】と「伊達巻き」【だてまき】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「出汁巻き」とは?
だし汁と醤油を入れて卵とよく混ぜて焼いた料理を「出汁巻き」【だしまき】といいます。
長方形が多く、きれいな黄色の卵料理です。
たいていは大根おろしが添えられていて、一緒に食べればまた違ったピリ辛の料理が楽しめます。
すでに味が付いているためそのまま食べてもいいですし、甘みを出す砂糖を入れたり、顆粒和風だしを入れれば深みが出るわけです。
専用の卵焼きフライパンを火にかけながら45度ほどに傾けつつ外側から内側に向かって巻いていく作業を繰り返して作ります。
「伊達巻き」とは?
海老の身をすったものと、溶いた卵に魚白身と出汁を入れてよく混ぜ合わせて焼き、円形状に丸めた料理を「伊達巻き」【だてまき】といいます。
お好みでみりんや砂糖といった調味料を入れて味付けし、じっくり焼いたものを整えるため、最後は巻き簾で巻いたものを指すわけです。
元々は巻物の形に似ているところから学業が成就するようにと願いを込めて食べたり、華やかな見た目からおせち料理に選ばれています。
また、文化が今よりも発展したり、子宝に恵まれるよう願うとき食べるといった意味も込められています。
「出汁巻き」と「伊達巻き」の違い
「出汁巻き」と「伊達巻き」の違いを、分かりやすく解説します。
溶き卵に醤油とダシ汁を入れて混ぜたものを長方形の卵焼き器に入れて、何層にも巻いたものを「出汁巻き」といいます。
卵焼き専用のフライパンに油を塗り、その上に溶き卵を薄く入れて軽く焼いてから巻き、また油を塗って焼くを繰り返せば美しく仕上がる料理です。
もう一方の「伊達巻き」は美しい巻物に見た目が似ている卵料理であり、華やかな見た目が人目を惹きつけるところです。
魚や海老のすり身を入れて焼いたものであり、それを巻き簾でしっかり巻いて形付けました。
この料理は伊達政宗が好んで食べていたため、彼の命日である5月24日が「伊達巻の日」とされています。
まとめ
どちらも卵を使った焼き料理ですが、形や名前の由来に違いがありますので、作ったり、食べてみて異なる点を見比べてみるといいでしょう。