この記事では、「ワルツ」と「マズルカ」の違いを分かりやすく説明します。
ワルツとは?
ワルツとは、4分の3拍子の踊るための音楽とその踊りのことをいいます。
円舞曲とも呼ばれており、オーストリアやドイツで農民が躍っていたヴェラーという踊りがルーツといわれています。
農村から都市部に伝わるにつれて上品なものになっていき、モーツァルトやベートーヴェン、シュトラウスなどが手がけたことで大きく発展しました。
18世紀にはハプスブルク帝国で取り入れられるようになります。
ワルツはヨーロッパで19世紀に流行し、バレエやオペラ、合唱など様々な分野の作品があります。
マズルカとは?
マズルカとはポーランドの民族舞曲およびその踊りで、特徴的な4分の3拍子のリズムになっています。
マズルと呼ばれるマゾフシェ地方の人々が躍っていたことが名前の由来とされます。
マズルカは16世紀にポーランド貴族の間で流行し、その後イギリスなどのヨーロッパやアメリカに広まりました。
マズルカを広めた一人がショパンで、独自の様式とマズルカを結び付けたピアノ曲を多数作曲しています。
ポーランドの国歌も「ドンブロフスキのマズルカ」というマズルカです。
ワルツとマズルカの違い
ワルツもマズルカも4分の3拍子のリズムですが、アクセントがくる位置に違いがあります。
3拍子の1拍目にアクセントがあるのがワルツで、2拍目あるいは3拍目にアクセントがあるのがマズルカです。
どちらもバレエに使われる音楽ですが、バレエではアクセントの時にダイナミックな動きをします。
また、ワルツとマズルカは、発祥地にも違いがあります。
ワルツはオーストリア・ドイツで誕生した舞踊曲ですが、マズルカはポーランドで誕生した舞踊曲になります。
まとめ
4分の3拍子のリズムのうち、1拍目にアクセントがあるのがワルツです。
それに対してマズルカは、2拍目か3拍目にアクセントがあります。