この記事では、「ヤマユリ」と「オニユリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヤマユリ」とは?
「ヤマユリ (山百合)」とは、ユリ科ユリ属に分類されている多年草の植物のことを言います。
名前の由来は、山の中に生えるところから来ています。
「ヤマユリ」は日本固有種になります。
草丈は1mから1. 5m程度あります。
開花時期は6月から8月頃で、6花弁の白い花を咲かせ、赤い斑点と黄色い線があります。
9月から11月頃に、実がなります。
花には強い芳香があります。
「ヤマユリ」の「鱗茎(りんけい)」は「百合根(ゆりね)」と言われ、食用に利用されています。
「ヤマユリ」を親に、品種改良されたものは「オリエンタル・ハイブリッド」と呼ばれています。
「オニユリ」とは?
「オニユリ (鬼百合)」とは、ユリ科ユリ属に属している多年草の植物を表しています。
草丈は1mから2mくらいです。
7月から8月頃に開花し、6花弁のオレンジ色の花で、黒っぽい斑点があります。
通常は実がなりません。
「オニユリ」は葉の付け根に、濃紫色のむかご(珠芽)がつき、むかごでも繁殖することができます。
「オニユリ」の近縁種に「コオニユリ」がありますが、こちらはむかごをつけずに、種子ができます。
「鱗茎」は「百合根」として、食用になります。
「ヤマユリ」と「オニユリ」の違い
「ヤマユリ」と「オニユリ」の違いを、分かりやすく解説します。
花の色が異なり、「ヤマユリ」は白色ですが、「オニユリ」はオレンジ色をしています。
また、「ヤマユリ」は実がなりますが、「オニユリ」はなりません。
「ヤマユリ」と「オニユリ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「ヤマユリ」の別称には、「ヨシノユリ (吉野百合・芳野百合)」 、「リョウリユリ (料理百合)」、「エイザンユリ (叡山百合)」 、「ホウライジユリ (鳳来寺百合・蓬莱寺百合)」 などがあります。
英語表記は「gold-banded lily」、「golden-rayed lily」、「lily of Japan」、「mountain lily」などになります。
そして、「オニユリ」には、「テンガイユリ (天蓋百合)」の別名があります。
英語では「tiger lily」と表記します。
「ヤマユリ」、「オニユリ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。