この記事では、「ホッキョクグマ」と「シロクマ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ホッキョクグマ」とは?
「ホッキョクグマ」とは、クマ科クマ属に分類されるクマの一種です。
漢字では「北極熊」と表記され、名が示す通り北極圏や北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部に分布しています。
哺乳類の多くは白い体毛を持っていても光が透過しませんが、「ホッキョクグマ」の体毛は内部に空洞がある特殊な構造のため、光が透過し、白く輝いているように見えるのが特徴です。
そのことから俗称として「シロクマ」とも呼ばれています。
「ホッキョクグマ」は海が氷を張っている冬季にアザラシやセイウチ、クジラの死骸を捕食し、逆に夏季は絶食状態になります。
ちなみに、2020年のイギリスの科学誌にて、「ホッキョクグマ」は気候変動が原因により、2100年までに絶滅するとの論文が発表されました。
論文によると、温暖化による海氷の減少に伴い、エサであるアザラシを狩れる時間と体重が減少し、絶食期間を生き残れる可能性が下がると述べられています。
「シロクマ」とは?
「シロクマ」とは、有色であるヒグマやツキノワグマのうち、アルビノ(=遺伝子疾患により白い体毛となった個体)のものを指す名称です。
ただし、同じく白い体毛を持つ「ホッキョクグマ」、「ホッキョクグマ」とヒグマの交雑種など、「白い体毛を持つクマ」の俗称として、「シロクマ」が使われるケースもあります。
「ホッキョクグマ」と「シロクマ」の違い
「ホッキョクグマ」と「シロクマ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ホッキョクグマ」はクマ科クマ属に分類されるクマの一種です。
対して、「シロクマ」はヒグマやツキノワグマのうち、遺伝子疾患により体毛が白くなってしまった個体(=アルビノ)を指す名称です。
ただし、「ホッキョクグマ」を含め、単に「白い体毛を持つクマ」のことを指して「シロクマ」と呼ぶ場合もあります。
まとめ
「ホッキョクグマ」と「シロクマ」は本来、別々のクマを指す名称でした。
しかし、「白い体毛を持つクマ」として「ホッキョクグマ」などを「シロクマ」と呼ぶケースもあるということでした。