「浪速」と「浪花」には、どのような違いがあるのか。
また、どちらかは間違った言葉なのか。
この記事では、「浪速」と「浪花」の違いを分かりやすく説明していきます。
「浪速」とは?
「浪速」の読み方は「なにわ」です。
地域を指す言葉で現在の大阪を指します。
昔に人は大阪のことを「浪速」と呼んでいました。
「波が速い」地域であることから、「浪速」と呼ばれるようになったとも言われ、昔、大阪は水の流れが速く船の操縦が難しかったことから、このように呼ばれるようになりました。
現在では、大阪市浪速区という行政区があり、その地域を指す際に用いることが多い「浪速」。
そのため、「浪速」を用いた学校も存在します。
「浪花」とは?
「浪花」の読み方は「なにわ」です。
地域を指す言葉で現在の大阪を指します。
この「浪花」という呼び方は、江戸時代に広がったとされ、華やかなことが好きな大阪の商売人が好んで「花」という字を選び、「浪花」というようになりました。
現在、「浪花」を用いた地域名などは存在しません。
「浪速」と「浪花」の違い
「浪速」も「浪花」も同じ「なにわ」と読みます。
そして、指す地域も同じ大阪。
ただし、「浪速」は大阪市の行政区となり、「浪花」は、正式名称として用いられる漢字ではないということ。
また、「浪花」は現在の難波あたりを指す言葉といった違いがあります。
また、大阪にあるナンバープレートは平仮名で「なにわ」となります。
このほかにも大阪には、「難波」や「浪華」などといった様々な呼び方があり、現在では、その一部が残り用いられていることになります。
商いの町、大阪らしく、様々な呼び名が付けられていた大阪。
その名残が「浪速」と「浪花」なのです。
そのうえで、現在において、「浪速」は大阪市の行政区のひとつ「浪速区」にも用いられ、一般的に使用される漢字となります。
まとめ
以上のように、昔、大阪のことを表す言葉として今も残る言葉が、「浪速」と「浪花」になります。