「自由契約」と「戦力外」の違いとは?分かりやすく解釈

「自由契約」と「戦力外」の違いとは?違い

スポーツ選手の契約関連の話題で耳にする言葉に「自由契約」「戦力外」がありますが、どのような違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「自由契約」「戦力外」の違いを解説します。

「自由契約」とは?

「自由契約」とは、「一切の制限なくどのチームとも自由に契約を結べる状態」を意味する言葉です。


「自由契約」の使い方

スポーツ選手は所属するチームと契約を結び活動します。

選手の保有権は所属契約を結んでいるチームに認められるため移籍したいと思っても他のチームと自由に契約を結べません。

「自由契約」とはどのチームも選手の保有権を保有していない状態を指し、どのチームにも自由に移籍できる状態を表す言葉です。

移籍を希望している選手には理想的な状態ですが、一般的にはチームから不要と判断され契約を解除された状態を指す言葉として使われています。


「戦力外」とは?

「戦力外」とは、「チームの戦力構想から外れた状態」を意味する言葉です。

「戦力外」の使い方

戦力としてチームに数えられていない状態を指す言葉で、有り体に言えば「役立たず」です。

チームにとっては必要のない選手であり契約更改が期待できないのはもちろん、契約が残っていても起用されることはありません。

「自由契約」と「戦力外」の違い

「自由契約」「戦力外」の違いは「契約」です。

「自由契約」はすでに契約が終了してチームが保有権を持っていない状態を指すのに対し、「戦力外」は戦力から外れているだけでまだ契約が残っている選手も含まれます。

シーズン途中で契約解除が難しい場合は契約が切れる日まで「戦力外」のまま試合にも出られず過ごすしかありません。

そのような状態を「干される」あるいは「飼い殺し」などといいます。

「自由契約」の例文

・『チームから自由契約を通告された』
・『自由契約なのでどのチームとも交渉できる』

「戦力外」の例文

・『戦力外通告を受けたので引退する』
・『戦力外なので残りの試合に起用されることはない』

まとめ

「自由契約」「戦力外」はどちらもスポーツ選手にとってはクビを意味する言葉ですが、厳密にはそれぞれ意味が異なります。

どのような状態を指しているのかを正しく理解して使い分けましょう。

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