この記事では、「フラメンコギター」と「クラシックギター」の違いを分かりやすく説明します。
フラメンコギターとは?
フラメンコギターとはアコースティックギターの一種で、フラメンコで演奏するのに適した仕様になっているギターのことをいいます。
フラメンコはスペインのアンダルシア地方に伝わる踊りで、歌とギターの伴奏が一体となったものです。
フラメンコでは力強く激しい踊りをするので、ギターの伴奏にもスピードと切れの良さが求められます。
そのためフラメンコギターは、本体が薄く切れの良い音が出るようになっています。
また、カポタストと呼ばれるアイテムを使うことが多いので、カポタストを使ってもコードが抑えにくくならないように弦長が長めに設定されています。
弦高は低めです。
クラシックギターとは?
クラシックギターもアコースティックギターの一種で、スチールではなくナイロン等の弦を張ったギターのことをいいます。
クラシックやボサノヴァ、タンゴ、ジャズ、カントリー等の音楽を演奏する際に用いられます。
クラシックギターはアコースティックギターの中でも歴史が古く、14世紀にはすでに原型となる楽器が存在していたとされます。
昔は動物の腸を乾燥させたガットと呼ばれる弦を張っていたため、ガットギターと呼ばれることもあります。
フラメンコギターとクラシックギターの違い
フラメンコギターとクラシックギターでは、本体の厚みに違いがあります。
厚みがあるのがクラシックギターで、低音が響きやすいです。
薄いのがフラメンコギターで、切れの良さが特徴になります。
また、フラメンコギターは速く弾くことが多いので、弦高が低くネック部分も細く薄くなっています。
それからフラメンコギターはギターを叩いたり弦を掻き鳴らす奏法が多いため、表面板を守るためのゴルペ板を付けます。
まとめ
フラメンコギターとクラシックギターでは、ギターの構造やゴルペ板の有無などに違いがあります。