「フィヨルド」と「リアス式海岸」の違いとは?分かりやすく解釈

「フィヨルド」と「リアス式海岸」の違いとは?違い

特に北欧の国々に行くと、複雑な形をした曲がりくねった海岸線を見ることがあります、場合によっては大きくえぐれて内湾のようになっていることもあります。

このような地形のことを「フィヨルド」と呼ぶというのは、中学生の社会科の授業で学びました。

それでは、この「フィヨルド」とはどういうものなのでしょうか。

また、「リアス式海岸」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「フィヨルド」「リアス式海岸」の違いを分かりやすく説明していきます。

「フィヨルド」とは?

「フィヨルド」とは、ノルウェー語の言葉であり、氷河が陸地にあたって浸食した状態で海岸線が上昇することによってできた複雑な海岸線のことを言います。

多くはノルウェーやデンマークにありますが、南米のチリなどにもあります。


「リアス式海岸」とは?

「リアス式海岸」とは、イタリア語の「リア」という言葉からできたもので、河川の長年の陸地への浸食の後に、海岸線が上昇することでできた、多くはギザギザの複雑な海岸線のことを表す言葉です。

日本国内にも、伊豆半島、房総半島など、多くの場所でみることができます。


「フィヨルド」と「リアス式海岸」の違い

「フィヨルド」「リアス式海岸」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、複雑な海岸線のことを示す言葉であることは同じですが、そもそも、そのような地形になった経緯が違います。

つまり、「フィヨルド」は、氷河によって削られた物であるのに対して、「リアス式海岸」は、河川によって浸食された物であるという部分が違います。

したがって、「フィヨルド」というのは、北欧などの氷河が身近にあるような国でしか見られないものですが、「リアス式海岸」は、基本的に川があるところならどこでも見ることができます。

まとめ

この記事では、「フィヨルド」「リアス式海岸」の違いを、解説してきました。

この2つに関しては、海岸線の複雑さを象徴する言葉として、学校の授業にも出てきました。

このように複雑な海岸線は見た目や船の航行以外にも、災害時の影響もあることが知られています。

たとえば、地震の影響で襲ってきた津波が湾の内部で複雑に反射して、思いもよらない方向に向かってスピードを早めるということもあり得ます。

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