「予算」と「決算」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「予算」と「決算」の違いを分かりやすく説明していきます。

「予算」と「決算」の違い
1. 「予算」と「決算」の使い方の違い
2. 「予算」と「決算」の英語表記の違い
「予算」の意味
「決算」の意味
まとめ

「予算」と「決算」の違い

「予算」と「決算」の違いについて紹介します。

「予算」と「決算」の使い方の違い

「予算」は、「将来発生する収入・支出がどれ位になるのかを、あらかじめ計算すること」です。

これから先に発生する金額の予測を立てることを言います。

「決算」は、「既に発生した収入・支出がどれ位だったかを最終的に計算して損益計算書を作成すること」です。

ある期間に実際に発生した金額を計算することを言います。

「予算」と「決算」の英語表記の違い

「予算」は英語で以下の2つの表現があります。

1つ目は「budget」で、財務会計用語として使われる正式な表現です。

“What is your budget?”
(予算はどれ位ですか?)
2つ目は「spend」で、「お金を使う」というカジュアルな意味です。

“What are you looking to spend?”
(どれ位使うつもりですか?=予算はどれ位ですか?)
「決算」は英語で以下の2つの表現があります。

1つ目は「fiscal period」で「会計期間」というニュアンスです。

“The end of the fiscal period is coming soon.”
(年次決算がもうすぐだ)
2つ目は「financial closing」で、「財務の締め」というニュアンスです。

“We are sending you the report of our monthly financial closing.”
(弊社の月次決算書類を送ります)

「予算」の意味

「予算」は「よさん」と読み、以下の3つの意味があります。

1つ目は「ある計画の為に必要な金額を、あらかじめ見積もること」という意味です。

企業会計で使うのはこちらの意味になります。

2つ目は「国や地方公共団体で、一年間に必要な収入・支出の見積もりを立てること」という意味です。

こちらは議会での承認が必要になります。

3つ目は「あらかじめ見積もること」という意味で、文語的な表現になります。

上記に共通するのは「あらかじめ数値を見積もること」という意味です。

企業会計においては、翌月、四半期、1年間で、どれ位の金額がかかるかを見積もり、「予算会議」を行います。

企業が営業する上ではまず予算が必要で、予算に応じて内容を考える必要があるのです。

また、経営が悪化すると「人件費」の予算が削られ、将来的にリストラされることを表しています。

「予算」の使い方

「予算」は、「予算を立てる」「予算が下りる」「予算が足りない」などと使われることが多くなります。

企業会計だけではなく、日常的な生活費や小遣い計算などにも使われることもあります。

あくまで予測した金額ですので、実際にその通りになるとは限りません。

「予算オーバー」は、あらかじめ見積もった金額よりも超過してしまうことです。

「予算折衝」は、「この予算を削って下さい」「もっと予算が欲しい」などのやり取りをすることです。

「予算」を使った例文

・『予算が下りなかったので派手なPR活動ができない』

・『予算が足りずに人件費を削ることになった』

・『予算編成で議論が長引いた』

・『まずは幾らくらいかかるのか予算を立ててみよう』

・『予算がないので飲み会は欠席する』

「予算」の類語

・「試算(しさん)」
だいたいの見当を付ける為に計算することを言います。

「予算」の対義語

「予算」の対義語は「決算」です。

「決算」の意味

「決算」は「けっさん」と読み、以下の3つの意味があります。

1つ目は「収入と支出を総計算して、勘定を締めくくること」という意味です。

2つ目は「企業会計で、ある期間の収入・支出と、財政状態を明らかにする作業のこと」です。

3つ目は「国や地方公共団体が、ある会計年度の営業実績を確定させること」です。

「決算」は、会計期間により種類があり、毎月行われるものを「月次決算」、3ヶ月ごとに行われるものを「四半期決算」、年度半ばで行われるものを「中間決算」、年度で行われるものを「総決算」「年次決算」と言います。