「目的」と「目標」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「目的」と「目標」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「目的」「目標」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「目的」と「目標」の違い

初めに「目的」「目標」の大まかな意味を説明します。

「目的」とは、実現しようとして目指す最終的に目指すところという意味で、何らかの手段を用いて到達するゴールのことをさします。

「目標」とは、あるところに行きつくように、また、そこから外れないように目じるしとするものです。

目じるしという意味もあります。

「目的」を達成する為に設けた具体的な手段のような意味があります。

大きな違いは、「目的」は最終地点なので、「目標」を積み重ねた先が「目的」に到達するということです。

その点を踏まえると、「目的」には、物事を何のためにするのかという理由や動機などを含む言葉としてとらえられますが、「目標」は、何かを達成するために一時的に何かをすることや区間を区切って一時的に何かすること、のように取り組みそのものを指す言葉になります。

例えば、異性にモテるという「目的」があるうえで、ダイエットするという「目標」をたてることになるわけです。

「目的」は、理由や動機になることから、精神的に目指すことがらであるのに対し、「目標」は物質的なものであることが多くなります。

「目的」は簡単に変えてはいけないものであるのに対し、「目標」「目的」を達成する為に変えてもいいものという違いがあります。

「目的」を達成することは難しいことがらでも良いですが、「目標」を達成することは簡単なことがらにすべきです。


目的と目標の使い方の違い

目的と目標の言葉の使い方の違いを、「目的」=精神的、「目標」=物質的の例をあげて解説します。

例えば、数値目標という言葉はありますが、数値目的としてしまうと違和感があります。

それぞれを文章にして考えると、数値の「目標」は何ですか?と聞かれれば、特定の数字が回答されることになりますが、数値の「目的」は何ですか?と聞かれれば、特定の数値を設定する理由が何なのか?という意味になります。

つまり、数値的な到達点は、「目標」に成りますが、数値的な到達点は、「目的」に成らないことを意味しています。

数値的な到達点は、「目的」に成らないことを特に注意して使う必要があります。

イメージの話に成りますが、「目的」は最終的な到達点ですから、比較的長期的で抽象的なことがらに使われるのに対し、「目標」は、比較的短期的で具体的なことがらに使われる言葉という違いがあります。

構造的に考えると、「目的」を達成する為に、小さな「目標」が縦に連なるように繋がっているのが正しい形です。

例えば、異性にモテるという「目的」があるうえで、ダイエットするという「目標」があるとすると、その下に5キロ体重を下げるという「目標」があり、その下に1か月間で1キロずつ体重を下げるという「目標」があり、その下に一日の摂取カロリーを10%少なくするという「目標」や一日に30分間は運動するという「目標」が並列に連なって存在するわけです。

間違った使われ方としては、「目標」として設定すべきことが「目的」として設定されていることや、「目的」がはっきりしないことを目標に追いかけ続けることがあると問題が起きやすいので注意が必要です。


「目的」と「目標」の英語表記の違い

「目的」の英語表記は、“ purpose”“aim”“object”“objective”“goal”などがあります。

“purpose”は、目的、意図、物の使用の用途、決意などの意味があり、理由や動機について使う表現です。

“aim”は、狙いを付ける、志す、目指すなどの意味があり、目的を明確化するために使う表現です。

“object”は、物体、対象、目的語などの意味があり、中長期的な目的に使う表現です。

“objective”は、目標地点、目的地などの意味があり、達成する地点に着目して使う表現です。

“goal”は、最終的な到達点、目的地、行く先などの意味があり、長期的な目的に使う表現です。

「目標」の英語表記は、“sign”“mark”“target”“objective”があります。

“sign”は、目印や標識という意味があり、何かを意味する目印のような「目標」で使う表現です。

“mark”は、記号、符号、などの意味があり、内在的なニュアンスがある「目標」で使う表現です。

“target”は、標的、的、目標額という意味で使われる表現です。

“objective”は目標地点、目的地という意味で使われる表現です。

英語表現での「目的」「目標」は、同じ単語でも、着目する状況や対象によって違いがあるので注意が必要です。

「目的」と「目標」を使った例文

・『生きる目的がある』

・『社会貢献するのが目的だ』

・『数値目標をたてる』

・『目的を達成するための通過点が目標だ』

・『目的無き目標は、モチベーションを下げる』

「目的」と「目標」の類語

目途、意図、目当て、ターゲットがあります。

目途は、目指すところ、目標などの意味があります。

意図は、理由をもって何かをしようとすることです。

目当ては、目標とするもの、目じるしなどの意味があります。

ターゲットは、標的、まとなどの意味があります。

まとめ

「目的」「目標」の違いについて説明しました。

「目的」は、実現しようとして目指す最終的に目指すところという意味で、「目標」は、あるところに行きつくように、また、そこから外れないように目じるしとするものという意味の違いがあります。

「目標」「目的」を達成する為に設けた具体的な手段です。

「目的」は、理由や動機になり、抽象的で比較的長期的ですが、「目標」は取り組みそのもので「目的」を達成する手段となり、比較的短期的で具体的な表現として使われるべきという違いがあります。