この記事では、「事業所」と「事務所」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事業所」とは?
事業所とは、じぎょうしょという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、営利や生産といった目的を持って継続的に会社や組織等を経営するといった意味の事業の漢字に、空間的なばしょや地点等の意味がある所の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ事業所は、生産やサービスの提供等の事業が行われる場所を表すのです。
「事業所」の言葉の使い方
事業所は、企業が事業を行う際に拠点となる場所に対して用いられる言葉となっています。
より具体的には重要なポストの従業員が配置される事で、その従業員が営業所に指示を出す等して、営業活動の拠点的な役割を担う場所です。
この様にして生産や販売、サービスの提供といった事を行う場所に対して、この事業所という言葉が使用されています。
「事務所」とは?
事務所は、じむしょという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、会社や役所等で書類や帳簿の作成や処理等、主として机の上で行う仕事という意味を持っている事務の文字に、何かが行われるところやかしょといった意味を有する所の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から事務所は、事務を取り扱う場所を示すのです。
「事務所」の言葉の使い方
事務所は、会社や企業等が事務作業を行う場所に対して用いられる言葉となっています。
事務作業には、書類を作成したり整理したり、データ入力や郵便物の整理、電話対応等の様々な業務が含まれているのです。
ただし事務所は基本的に、会社や組織として利益を得るために事務を行う場所に対して、使用される言葉となっています。
同じ様な事務処理を行う場所でも、役所の様に利益を目的としない活動を行っている所には、この事務所という言葉は使われません。
「事業所」と「事務所」の違い
2つの言葉の文字表記を並べて見比べを行えば、2文字目に業と務という明らかな漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
所がその他の2文字である事と所は共通しているので、混同してしまう恐れのある言葉同士と言えるのです。
とはいえ2文字目に違いがある事で、表す意味合いにも違いが生まれています。
まず事業所は、サービス提供や生産等、文字通り事業が行われる場所を表すのです。
一方の事務所は、事務作業を扱う場所を示します。
まとめ
2つの言葉は、3文字中2文字が同じであるためかなり似た印象を受ける組み合わせの言葉です。
ですが2文字目に明確な漢字の違いがある事により、示す意味には相違点があります。
そのためそれぞれの意味をきちんと把握すれば、無理なく使い分けを行う事が可能です。
ちなみに事業所は、企業や会社が事業を行うための拠点にする場所に対して使われる言葉となっています。
対する事務所は会社や企業において、書類の作成や処理、データ入力といった事務作業を行うべき場所に用いるべき言葉です。