この記事では、「シーサー」と「狛犬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シーサー」とは?
シーサーは、沖縄県で見られる魔除けの意味がある獣の像を示す言葉です。
獅子を意味する沖縄語から、シーサーと名付けられたと言われています。
「シーサー」の言葉の使い方
シーサーは、主に沖縄県で見られている獅子に似た像に対して用いられる言葉です。
元々は中国から獅子として伝えられたものが、沖縄の方言により、シーサーと呼ばれる様になったと考えられています。
魔除けの役割を持つ像として、沖縄では民家等の屋根の上に置かれる事が多く、そういった獣の像に対してシーサーという言葉が使用されているのです。
「狛犬」とは?
狛犬は、こまいぬと読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、高麗という意味の狛の漢字に、いぬとか家畜の1種という意味がある犬の漢字を付け足す事で完成した言葉です。
以上の事から狛犬は、神社や寺院の入り口等に置かれる獅子や犬に似た獣の像を表します。
「狛犬」の言葉の使い方
狛犬は、神社の社頭や社殿の前に置かれている獣の像に対して使われる言葉です。
本来は獅子であるものの、高麗から伝わった際に犬と勘違いしてしまい、高麗犬の意味でこの狛犬という名前が付けられ、駆使され始めた言葉だと言われています。
「シーサー」と「狛犬」の違い
シーサーと狛犬の文字を見比べれば、カタカナと漢字であり、使用している文字も読み方も全然違っています。
所がどちらも獅子をモチーフにした架空の獣の像を意味する言葉である点が、ややこしいです。
とはいえシーサーは、沖縄で魔除けとして屋根の上等に設置される獣の像を示します。
一方の狛犬は、神社や寺院の入り口に置かれる、一対の獣の像を表す言葉です。
まとめ
シーサーと狛犬は、共に獅子に似た獣の像を指し示す言葉となっています。
ただしシーサーは、主に沖縄で魔除けのため民家の屋根に置かれる像に対して用いる言葉です。
対する狛犬は、神社や寺院の入り口で左右に一体ずつ置かれる獣の像を表現する言葉として使用されています。