この記事では、「松露」【しょうろ】と「トリュフ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「松露」とは?
松類の担子菌類で卵形の黒味が強いキノコを「松露」【しょうろ】といいます。
クロマツの根元によく見られ、土の中で褐色になるのが特徴的です。
白いものを食べるのが一般的であり、成熟しすぎたものは料理に向きません。
気温が比較的穏やかな頃に生えるこの「松露」は、駿河の三保や筑前といった松原と呼ぶ砂地で採られています。
現在では20種ほどが国内で発見されていて、美味しく食べられる時期は4,5月です。
「トリュフ」とは?
チャワンタケの一種でもあり、詩嚢菌類のキノコである「トリュフ」は、切った断面が深い茶色にまだら模様が強く出ています。
西洋料理の味を引き立てるときに使われているスパイス的な存在であり、西洋松露【せいようしょうろ】とも呼ばれています。
チーズを使った料理や肉、パスタ、サラダの上にかけて食べられていて、独特な深みと香りを楽しめる料理に早代わりする食材です。
フォアグラとの相性も抜群で、平たく擦ってかければ彩りにもなり、さらにはお互いの味の良さを引き出すわけです。
「松露」と「トリュフ」の違い
「松露」と「トリュフ」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもショウロ科のキノコであり、成熟するまで地面の中に埋もれた状態ですが、松が多く育つ松原で自然に成長した「松露」は、和会席に合う食材として高値で売られています。
香りは品のいい松茸に似ており、鯛や国内産の牛肉料理の味を引き立たせる調味料の役割をもたらすわけです。
もう一方の「トリュフ」はチャワンタケの詩嚢菌類であり、フランス料理との相性も良く、焼いた肉や魚に独特な風味と味を加えます。
見つけるときは犬か豚の鼻で地中に埋まっている場所を探し当てて掘り起こす、昔ながらの方法がとられています。
まとめ
どちらも高級食材として料理の味に深みと香りを出す貴重なキノコですが、見た目や香り、埋まっている場所が異なりますので見比べてみるといいでしょう。