「事物」と「物事」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「事物」と「物事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事物」とは?
「事物」には、様々な事柄や物を意味する言葉です。
事柄や物を指す言葉ですが、その中でも物に重点を置いた言葉が「事物」になります。
そのため、実際に形があり目で確認することができるものを意味する言葉になります。
そのほか、訴訟にかかわる事件やその目的物も意味します。
類語には、「事柄」や「出来事」、「ものごと」、「件」などがあります。
「事物」の使い方
「事物」は、「選ばれた事物」や「事物の関係性」、「架空の事物」、「自然の事物」などといった形で用いられます。
「物事」とは?
「物事」には、もろもろの物や事柄といった意味があります。
物や事柄を指す言葉ですが、その中でも事に重点を置いた言葉が「物事」になります。
幅広く用いることができる言葉で、日常会話の中でもよく使用される言葉です。
類語には、「事象」や「事柄」、「もの」、「事」などがあります。
「物事」の使い方
「物事」は、「物事の本質」や「無数の物事」、「物事の見通し」などといった形で用いられます。
「事物」と「物事」の違い
様々な事柄や物を意味する「事物」と「物事」。
そのため、非常に近い意味を持つ言葉になります。
そのうえで、何に重点を置いた言葉なのかといった違いがあり、「事物」は物に重点を置いた言葉。
「物事」は事に重点を置いた言葉。
といった違いがあります。
「事物」の例文
・『今回選ばれた事物をここにお持ちしました』
・『今回の事件において、2つの事物の関係性について調べています』
・『研究者にとって、具体的ではない事物は非常に魅力的です』
・『事物は法律用語としても用いられる言葉です』
「物事」の例文
・『彼には物事の本質を見抜く力があります』
・『大人には物事の加減を知ることも大切です』
・『物事を軽く見てはいけません』
・『なにを行うにしても物事には順序があります』
まとめ
この2つの言葉には、以上のような違いがあります。