「カワニナ」と「タニシ」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「カワニナ」と「タニシ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カワニナ」とは?
「カワニナ」はカワニナ科に分類される巻貝の一種です。
東アジアの淡水域に生息し、見た目は細長い巻貝になります。
日本に生息する「カワニナ」は、カワニナ類のうち2科が分布されており様々な「カワニナ」が生息しています。
琵琶湖では独特の種分化を遂げた「カワニナ」も生息しています。
日本に生息する「カワニナ」は全部で19種類3型になります。
「タニシ」とは?
「タニシ」は腹足鋼原始紐舌目タニシ科に分類される巻貝です。
南米と南極大陸を除く多くの大陸の淡水域で「タニシ」は生息しています。
日本では、マルタニシ、オオタニシ、ナガタニシ、ヒメタニシの4種が生息し、その多くは水田や池、用水路などに生息しています。
また、ナガタニシだけは琵琶湖だけに生息する固有種になります。
「カワニナ」と「タニシ」の違い
一見、見分けが難しい「カワニナ」と「タニシ」ですが、細かな点では多くの違いがあります。
見た目の違いは、「カワニナ」がスリムな見た目に比べ「タニシ」はふっくらとした見た目になります。
また、「カワニナ」の殻には横縞が入っていますが、「タニシ」の殻には、そのような模様はありません。
殻口を塞ぐための蓋にも違いがあり、「カワニナ」の場合は、殻口上端と蓋の間から体の一部が見え、「タニシ」の場合は、蓋がしっかりと閉じられているため体の一部が見えることはありません。
生息域の違いは、「カワニナ」は水がきれいで、少し冷たい水を好み、「タニシ」はさほどこだわりはなく、水辺であれば様々な場所に生息しています。
まとめ
以上のように、よく観察すると見た目にも違いのある「カワニナ」と「タニシ」。
見た目以外にも生息域などに細かな違いのある2つの生き物となります。