この記事では、「馬」と「ポニー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「馬(うま)」とは?
「馬」とは、哺乳類奇蹄目ウマ科ウマ属に分類される動物です。
また、野生種の「野馬(ノウマ)」の亜種とする説もあるようです。
「馬」は古くから家畜として飼われ、運搬用の荷役馬、乗用の乗馬、農耕用の農耕馬、競技用の競技馬や競走馬、軍用の軍用馬や騎馬、食用や乳用として用いられてきたように、人間の歴史と非常に関わりの深い動物であると言えます。
「馬」は化石が多く残っていることから、環境適応能力が非常に高かったことを証明しています。
ウマ類の最古と言われている化石はおよそ6500万年前の地層より発見された「ヒラコテリウム」です。
その後、「エピヒップス」や「メソヒップス」、「パラヒップス」などに系統進化していき、およそ1000万年前の「メリキップス」のときに高速走行が可能となり、草原へ進出したとされています。
そして、およそ400万年前、「プリオヒップス」のとき、より現在の「馬」に近似した形態へ進化し、ベーリング海を経てユーラシア大陸やアフリカ大陸に進出した後に現在の「馬」である「エクウマ」へ分化したのです。
「ポニー」とは?
「ポニー」=“pony”とは、肩までの高さが147cm以下の馬の総称です。
したがって、「ポニー」は「子馬」や「未成熟の馬」、「馬」に含まれる特定の品種を指す言葉ではありません。
「馬」と比べたときの「ポニー」の特徴として、骨格がガッシリとしており、足が短く、頭が大きく、首が太くて短いことが挙げられます。
「馬」は自身の半分の重量しか牽引できませんが、「ポニー」は何と2倍の重量を牽引でき、頑丈で力持ちであることから農作業に適しているとされています。
また、「馬」の平均寿命が20年であるのに対し、「ポニー」は30年生きるとされています。
「馬」と「ポニー」の違い
「馬」は哺乳類奇蹄目ウマ科ウマ属に分類される動物のことであり、「ポニー」はその「馬」の中でも肩までの高さが147cm以下のものを指します。
したがって、「ポニー」は「馬」の一品種を指した言葉ではないのです。
まとめ
「馬」に分類されるもののうち、肩までの高さが147cm以下のものを指した総称として「ポニー」が用いられているということでした。