この記事では、「面従腹背」【めんじゅうふくはい】と「絶対服従」【ぜったいふくじゅう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「面従腹背」とは?
表向きは相手の指示に従っているように見せかけて、実はまったく命令に服従する気持ちはないといった人の心理を表すのが「面従腹背」【めんじゅうふくはい】といいます。
嫌悪感を感じる上司に対して、服従する状況を指す言葉であり、権力を見せつける者であるため面白いとは一切思わずに従うといった意味合いがある四文字熟語です。
「絶対服従」とは?
自分が不利だと感じても、相手の命令に従うことを「絶対服従」【ぜったいふくじゅう】といいます。
どのような状況であろうが、相手の指示に対して不満があり、やる気がなくても指示に従うわけです。
また、相手のいいなりといった意味合いが強く出た言葉であり、権力があって立場が弱い部下を自分のやらせたいように服従させるといった意味もあります。
「面従腹背」と「絶対服従」の違い
「面従腹背」と「絶対服従」の違いを、分かりやすく解説します。
相手の指示に従うふりをして、内心は絶対に言うことを聞き入れたくないと思う気持ちが強く出ている言葉が「面従腹背」です。
もう一方の「絶対服従」は何があろうと目上の人や権力がある者の言うことには絶対に従うといった意味が強く出ています。
かなり徹底して言うことを聞かせて、嫌がる相手を従わせるといったときに使う言葉です。
「面従腹背」の例文
・『取引先相手と関係をうまく築き上げるため、面従腹背に撤する』
・『面従復背した関係を続けた結果、最終的に部下は上司を裏切った』
「絶対服従」の例文
・『職場では上司が部下に対して絶対服従を徹底的に守らせた』
・『10年も浮気して裏切った夫に絶対服従を誓わせた』
まとめ
どちらも人に対して服従する行為を指す言葉ですが、少し意味に違いがありますので、自分なりに使い方を工夫して使い分けてみるといいでしょう。