「日頃から」と「日頃より」に、どちらが正しいなどといった違いはあるのでしょうか。
この記事では、「日頃から」と「日頃より」の違いを分かりやすく説明していきます。
「日頃から」とは?
「日頃から」の「から」は、時間や空間の起点、出発点を意味する言葉です。
大阪から東京まで。
上から下まで。
昨日から。
先生から。
といったように用いられます。
そのことから、「日頃から」は、いつも、いつでも、どんなときでも、といった意味になります。
「日頃から」の使い方
「日頃からお世話になっている先生」や「日頃から意識していること」などといった形で用いることが可能です。
「日頃より」とは?
「日頃より」の「より」は、時間や空間の起点・出発点。
そして、比較を意味する言葉です。
昨日より。
みかんより。
上より。
東京より。
といったように用いられます。
そのことから、「日頃より」は、普段からといった意味になります。
「日頃より」の使い方
「日頃より格別の」や「日頃より意識していること」などといった形で用いることが可能です。
「日頃から」と「日頃より」の違い
どちらを使用しても問題ない2つの言葉。
そのうえで、「から」も「より」も使用可能な場合は、「から」を使用することになります。
結果、「日頃から」の方が正しい言葉になります。
「日頃から」の例文
・『先生には、日頃からお世話になっております』
・『日頃からエコを意識しています』
・『日頃からお気遣いいただきありがとうございます』
・『日頃からお世話になっている方々です』
「日頃より」の例文
・『日頃より当社にご協力いただきありがとうございます』
・『日頃よりご指導いただき感謝しております』
・『Aさんは日頃よりお世話になっている大切な友人です』
・『日頃よりご贔屓頂きありがとうございます』
まとめ
以上のように、同じ意味として使用可能な言葉ですが、「日頃から」が正しい使い方になります。