この記事では、「茶の湯」と「茶道」の違いを分かりやすく説明していきます。
「茶の湯」とは?
「茶の湯」は主に「客を招き、抹茶をたてて楽しむことやその作法、および会合」のことです。
また、「茶をたてるために沸かす湯」という意味も含まれています。
「茶の湯」は今で言うところの「お茶会」であり、僧である「珠光(しゅこう)」によって始められ、最も古いもので1484年の史料に「茶の湯」の記録が残っています。
「抹茶」はもともとお客の前でたてるものではなく、別室でたてたり、お客に背を向けて押し入れの中でたてられるものでしたが、「茶の湯」では逆にお客の前で抹茶をたてることになっています。
また、「茶の湯」はまず食事が出され、次に「濃茶」、最後に「薄茶」というコース制になっていたと考えられています。
「茶道(さどう/ちゃどう)」とは?
「茶道」とは、「茶の湯の道」の略であり、「茶の湯によって精神と礼儀作法を磨き、修養を積む道」のことです。
「茶道」も「茶の湯」と同じく室町時代の僧「村田珠光(むらたじゅこう)」(=珠光)が開祖であり、室町時代の茶人で「村田珠光」の孫弟子「武野紹鴎(たけのじょうおう)」を経て、安土桃山時代の茶人「千利休(せんのりきゅう)」により「侘茶(わびちゃ)」として広く普及しました。
「茶の湯」と「茶道」の違い
「茶の湯」とは、現代でいう「お茶会」のことであり、室町時代の僧「村田珠光(=珠光)」により始められました。
そして、同じく「村田珠光(=珠光)」を開祖とし、「茶の湯によって精神と礼儀作法を磨き、修養を積む道」として「茶の湯の道」を略したものが「茶道」になります。
まとめ
・「茶の湯」は主に「客を招き、抹茶をたてて楽しむことやその作法、および会合」のことです。
茶をたてるために沸かす湯」という意味も含まれています。
・「茶道」とは、「茶の湯の道」の略であり、「茶の湯によって精神と礼儀作法を磨き、修養を積む道」のことです。