この記事では、「段々畑」と「棚田」の違いについて紹介します。
段々畑とは?
段々畑とは、山間などにある傾斜地に作られた階段状の畑のことをいいます。
平地に乏しい地域にみられ、野菜や果物などを栽培しています。
段々畑が多い地域には、瀬戸内海の沿岸や和歌山県等が挙げられます。
どちらの段々畑でも、みかんの栽培が行われています。
段々畑は傾斜地に石垣を積んで階段状に作られおり、傾斜地よりも平らになるので作業がしやすくなります。
また、雨水によって崩壊することを防いだり、水はけを良くする効果もあります。
それから傾斜地にあることでどの角度からも太陽の光が降り注ぐので、美味しいみかんを栽培するのに適しています。
太陽を沢山浴びることで甘くなります。
日本以外には地球海沿岸の段々畑が有名で、オリーブやオレンジ等が栽培されています。
棚田とは?
棚田とは、山間などにある傾斜地に作られた階段状の水田のことをいいます。
日本で稲作が行われるようになったのは縄文時代ですが、傾斜地が多い山間部でも稲作を行おうと生まれたのが棚田です。
棚田は西日本で多くみられます。
東日本や北陸などでは平地に恵まれていたので、山を切り開いてまで棚田を作ることはありませんでした。
また、近代になると稲作には大規模な機械が使われるようになりましたが、棚田は大形の機械を使うのは難しく耕作放棄地となるところも増えました。
ただし、棚田がある山間部は朝晩の寒暖差が大きいので、美味しい米が育ちます。
そのためブランド化されているものもあります。
棚田は日本以外にも、米を栽培する中国やフィリピンといった国ではよく見られます。
中国の雲南省にある棚田は世界最大といわれており、ユネスコの世界遺産に登録されるなど非常に有名です。
段々畑と棚田の違い
段々畑も棚田も山間の傾斜地に見られることは共通しています。
野菜や果物などを栽培する畑が段々畑で、米を作る水田が棚田になります。
まとめ
段々畑は野菜や果物を作る畑で、棚田は米を作る水田です。