「常備」と「常設」の違いとは?分かりやすく解釈

「常備」と「常設」の違いとは?違い

「常備」「常設」はどちらも「常にある」ことを表す言葉です。

2つの言葉は同じような状態を表しますが具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「常備」「常設」の違いを解説します。

「常備」とは?

「常備」とは、「常に備えてあること」を意味する言葉です。


「常備」の使い方

何があっても対応できるよういつでも備えておくことを指します。

いつでも食べられるように食料を買いだめたり急な体調不良にも対応できるよう薬を用意しておいたりなど、必要に迫られるよりも前に用意していつでも使える状態にしておくことを表す言葉です。

特に期間や期限を設けずいつでも用意しておくことを表しますがずっと同じものを使い続けるのではなく、買い替えたり入れ替えたりしながらも常に備えを切らさない状態が「常備」です。


「常設」とは?

「常設」とは、「常に設けてあること」を意味する言葉です。

「常設」の使い方

時期や時間を限定せず常に設けてあることを指します。

設置や設営など設けるという表現で表されるものに対して使う言葉なので施設や設備など人が利用して使う大型のもののほか、組織や委員会など目的のために作られた機関に対しても使います。

一般的には臨時ではないというニュアンスで使われることが多く、通常は時期が限定されるものが時期限定ではなくずっと設けてあるある場合に用いられる言葉です。

「常備」と「常設」の違い

常に備えてあるのが「常備」、常に設けてあるのが「常設」という常にあるものの違いで区別されます。

「常備」は道具や装置など特定の用途に使うものに対して用いられる表現なのに対し、「常設」は設置や設営などの言葉を使うある程度の大きさがあるものに使います。

「常備」の例文

・『薬を常備しておく』
・『常備しておいた食料が役に立った』

「常設」の例文

・『常設の展示を見学する』
・『常設の受付で手続きを済ませる』

まとめ

「常備」「常設」は常にあるものの種類が異なります。

どのようなものを対象にしているのかで使い分けてください。

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