この記事では、「当方」と「先方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当方」とは?
「当方」は「とうほう」と読みます。
意味は「自分が属している組織や団体を表す一人称のこと」です。
自分たちのことをひとまとまりとして呼ぶことを表し、地位や性別の区別なく使われます。
「当方」の言葉の使い方
「当方」は名詞として「当方で処理致します」などと使われます。
「当」は「あ(たる)」とも読み「仕事や役割に臨む」から転じて「その・この・問題の」という意味、「方」は「かた」とも読み「起点から上下左右などに向かう直線の向き」「やりかた」という意味、「当方」で「話題をしている側に向くところ」、つまり「自分達が所属している集団の方」になります。
「先方」とは?
「先方」には以下の3つの読み方があります。
1つ目は「さきかた」で、「相手の人」という意味です。
2つ目は「さきがた」で、「今よりちょっと前の時」という意味です。
3つ目は「せんぽう」で、「視界の前に見えているところ」「相手の属している組織や団体を表す一人称のこと」という意味です。
「先方」の言葉の使い方
「先方」は、日常で使う場合は「せんぽう」と読むことが多くなります。
名詞として「先方から連絡が来る」などと使われます。
「先」は「空間的にいちばん前」「時間的に早い」という意味、「方」は「起点から上下左右などに向かう直線の向き」「やりかた」という意味、「先方」で「自分の前に向くところ」、つまり「相手が所属している集団の方」になります。
「当方」と「先方」の違い
「当方」は「自分達が所属している集団の方」です。
「先方」は「相手が所属している集団の方」です。
「当方」の例文
「当方」の例文は以下の通りです。
・『当方の事情をお察しいただき感謝いたします』
・『全て当方にて対処済みです』
・『当方ギター・ベース&ボーカル、ドラム募集』
「先方」の例文
「先方」の例文は以下の通りです。
・『まず先方の意向を確認するべきだ』
・『先方から何か言ってくるまで待つ』
・『先方に電話がつながらない』
まとめ
今回は「当方」と「先方」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。