この記事では、「糟糠之妻」と「知己朋友」の違いを分かりやすく説明していきます。
「糟糠之妻」とは?
「糟糠之妻」は「そうこうのつま」と読みます。
意味は「貧しい時から苦労を共にしてきた妻のこと」です。
お金がなくて辛い時期を一緒に過ごして来たことにより、古女房に情が移ってしまっていることを表します。
「糟糠之妻」の言葉の解説
「糟糠之妻」は、「米かすと米ぬかを使う妻」という意味を表す四字熟語です。
中国の歴史書「後漢書(ごかんじょ)」に記されている一節が由来とされています。
文中に「糟糠の妻は堂より下さず(どうよりくださず)」という一節があり、「粗末なものしか食べられない貧しい時期を共に過ごした妻は、出世して必要がなくなっても情が移っているので家から追い出す訳にはいかない」という意味です。
ここから「昔から苦労を共にして絆の深い妻」という意味で使われています。
「知己朋友」とは?
「知己朋友」は「ちきほうゆう」と読みます。
意味は「お互いに相手のことをよく知っていて、理解し合っている関係の友人です。
気心が知れていて、お互いのことを信頼し合っている関係の友人を表します。
「知己朋友」の言葉の解説
「知己朋友」は「自分のことを知っている友人同士」という意味の四字熟語です。
「知己」という言葉は中国の歴史書「史記」の「刺客列伝」からの引用とされています。
「知己朋友」は、中国の歴史書「史記」の「刺客列伝」に「知己」という言葉が出てきます。
「豫譲(よじょう)」という人物が述べた言葉の中に「士は己を良く知る者の為に死し」という一節があり、これに後から「朋友」が付いて「自分のことをよく理解している同士の友」という意味で使われる様になりました。
「糟糠之妻」と「知己朋友」の違い
「糟糠之妻」は「昔から苦労を共にして絆の深い妻」です。
「知己朋友」は「自分のことをよく理解している同士の友」です。
まとめ
今回は「糟糠之妻」と「知己朋友」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。