「曖昧模糊」と「曖昧」の違いとは?分かりやすく解釈

「曖昧模糊」と「曖昧」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「曖昧模糊」【あいまいもこ】と「曖昧」【あいまい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「曖昧模糊」とは?

はっきり物事が見えないことを「曖昧模糊」【あいまいもこ】といいます。

「模糊」を付ければ「曖昧」よりも状況がかなりはっきりしていないといった意味合いが強くなる言葉です。

また、そのぼんやりしている様は人から見れば不快であり、違和感があります。

「曖昧」よりも物事の実態が見えず、不明瞭な状況をより強調させる四文字熟語になるわけです。


「曖昧」とは?

目の前で起きている物事がはっきり見えないといった状況を指すだけでなく、疑わしいと思う状態を「曖昧」【あいまい】といいます。

しっかり目標を立てることもなく、中途半端な気持ちで物事を進めるといったとき「曖昧な行動」というわけです。

また、人に対して頼むときしっかりした考えと計画を持たず、「曖昧な気持ちで頼む」といった言い方をします。


「曖昧模糊」と「曖昧」の違い

「曖昧模糊」「曖昧」の違いを、分かりやすく解説します。

しっかり自分の考えを持たないまま人に返答したり、物事を伝えるといった状況を「曖昧模糊」といいます。

「曖昧」よりも、自分もよく物事を理解していないまま人に物事を聞いたり、物の形を伝えてしまうときに使う言葉です。

もう一方の「曖昧」は自分の考えが定まらず、あやふやで物事を伝えたり、決める人の考えや状態を指します。

「曖昧模糊」の例文

・『曖昧模糊な言い方する社長に不安を抱えながら実行すれば失敗した』
・『部下にあえて曖昧模糊な課題を出して、乗り越える試練を与えた』

「曖昧」の例文

・『曖昧な口元の動きで相手が何を思っているか見破った』
・『考え方がはっきりしない曖昧な表情を見せる友人に苛立つ』

まとめ

同じ「曖昧」といった漢字を使う言葉を2つご紹介しましたが、「模糊」を付ければ「曖昧」を強調する意味合いが強くなりますので、自分なりに使い方を工夫してみるといいでしょう。

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