この記事では、「傲岸不遜」と「温厚篤実」の違いを分かりやすく説明していきます。
「傲岸不遜(ごうがんふそん)」とは?
「傲岸不遜」とは、「おごり高ぶって、他人を見下している様」や「思い上がって謙虚さに欠ける様」を意味する言葉です。
「傲」は「おごり高ぶる」という意味を表し、「岸」は「切り立った崖」、転じて「角立っている様」や「際立って高い様」を表しています。
そして、「不遜」は「へりくだる気持ちがないこと」や「思い上がっていること」を表す言葉になります。
「傲岸不遜」の使い方
「傲岸不遜」は名詞としてや、形容動詞として使われています。
「温厚篤実(おんこうとくじつ)」とは?
「温厚篤実」とは、「人当たりが良く、誠実な様」や「穏やかで情に厚く、誠実な性質」を意味する言葉です。
「温厚」は「穏やかで優しく、情が深いこと」を表し、「篤実」は「誠実で親切なこと」や「人情に厚く誠実な様」を表しています。
語順を入れ替えて「篤実温厚(とくじつおんこう)」と表現されるケースもあります。
「温厚篤実」の使い方
「温厚篤実」は形容動詞として使われています。
「傲岸不遜」と「温厚篤実」の違い
「傲岸不遜」は主に「おごり高ぶって、謙虚さがない様」を表す四字熟語であり、「温厚篤実」は主に「情に厚くて、誠実な様」を表す四字熟語です。
ほとんど逆の意味を表していることから、2語は反意語の関係に当たると言えます。
「傲岸不遜」の例文
・『相手の傲岸不遜な態度に思わず憤りを感じた』
・『傲岸不遜な振る舞いを続けていると、人は離れていってしまう』
「温厚篤実」の例文
・『彼は温厚篤実な性格であり、人望が非常に高い』
・『上司の温厚篤実な性格に私は日々助けられている』
まとめ
「傲岸不遜」は「おごり高ぶって、他人を見下している様」や「思い上がって謙虚さに欠ける様」を意味する四字熟語です。
そして、「温厚篤実」は「人当たりが良く、誠実な様」や「穏やかで情に厚く、誠実な性質」を意味する四字熟語でした。
ほぼ逆に意味を含んでいることから2語は反意語の関係に当たると解釈できます。