「残酷」と「残忍」の違いとは?分かりやすく解釈

「残酷」と「残忍」の違いとは?違い

この記事では、「残酷」【ざんこく】と「残忍」【ざんにん】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。

「残酷」とは?意味

相手に対してひどい扱いをして、むごたらしいことをするさまを「残酷」【ざんこく】と言います。

人としての思いやりがなく、相手を追い込むような暴力を平気でふるったり、精神的に立ち直れないほど心を痛めつけるような言葉を投げかける行為を指すわけです。

よく使われている場面では、相手と仲良くなってからいとも簡単に蹴落として裏切るといった行為します。


「残忍」とは?意味

無慈悲なことをいとも簡単にすることを「残忍」【ざんにん】と言います。

いくら社員が仕事できないとしても、家族のことを貶したり、人格を否定するようなことを言って見下すような行為はまさに人としてやってはいけない「残忍」なことです。

また、年寄りだというのに過酷なことして怪我させることはまさに「残忍な行為だ」と揶揄したり、他にはないほどひどいと感じる出来事が起きたとき「残忍な事件だ」と怒りを込めて例えます。


「残酷」と「残忍」の違い

手加減もせず、相手にむごたらしいことをするのが「残酷」な行為であり、周囲に不快感と恐怖を与えます。

同情もしないは、助けることもしないさまは人から見てとても卑劣と感じるわけです。

もう一方の「残忍」は、人に対してむごいと感じるような仕打ちを平気でやってしまうことを指します。

相手を暴力で説き伏せて黙らせたり、子供だというのに、過酷な労働させる人の行為や考えはあまりにもひどいと思う気持ちを込めて使うわけです。

「残酷」の例文

・『いくら盗人であっても、炎天下の中に長時間吊るすのは残酷だ』
・『残酷にも、結婚式の前に姉を捨てた婚約者に私はひどく腹が立つ』

「残忍」の例文

・『普段は優しい兄だが、怒らせると残忍なことを平気でできる人になる』
・『我が子を虐待して殺す親の行為は残忍きわまりない』

まとめ

どちらも人が相手に行う行為を指すものですが、あまりにもむごたらしいことをするような者は忌み嫌われて孤立することがありますので、注意した方がいいでしょう。

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