この記事では、「和魂漢才」と「和魂洋才」の違いを分かりやすく説明していきます。
「和魂漢才」とは?
和魂漢才は、わこんかんさいと読むべき言葉です。
文字で表記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、日本人の固有の精神という意味の和魂の文字に、中国の学問とか中国の知識といった意味がある漢才の文字を付け加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から和魂漢才は、日本固有の精神と中国伝来の学問や、日本固有の精神を失う事なく、中国の学問を学び活用すべきという意味を示すのです。
「和魂漢才」の言葉の使い方
和魂漢才は、日本独自の精神と中国伝来の学問を意味する言葉となっています。
他にも日本特有の精神を損わずに、中国学問を消化し活用すべき事を表現する言葉として使われているのです。
「和魂洋才」とは?
和魂洋才は、わこんようさいと読むのが正しい読み方となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、やまとだましいという意味を持つ和魂の漢字に、西洋の学問や技術に関する知識とか能力という意味を有する洋才の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
そのため和魂洋才は、日本固有の精神を大切にしながら、西洋からの優れた学問や知識を吸収し、活用するべき事を表します。
日本で古くから使われていた、和魂漢才の言葉を元にして生み出された言葉です。
「和魂洋才」の言葉の使い方
和魂洋才は、日本固有の精神を損なわずに、西洋の優れた知識や学問を吸収し活用すべきという意味で使われる言葉となります。
日本が元々持っている良さと、西洋の優れた学識を調和させる事で発展させて行こう、とする意味の言葉として使用されているのです。
「和魂漢才」と「和魂洋才」の違い
和魂漢才と和魂洋才の漢字表記を見比べれば、3つ目の漢字に、漢と洋という相違点がある事を発見出来ます。
所がその他の3文字の漢字は同一であり、見た目だけでなく似た様な意味を指し示す点がややこしいです。
とはいえ和魂漢才は、日本人本来の精神を損なわずに、中国の学識を活用すべきという意味を示します。
一方の和魂洋才は、日本固有の精神を失わない形で、西洋の優れた学識を活用すべきという意味を表すのです。
まとめ
2つの言葉は共通する漢字が多いだけでなく、表現する意味にも似ている所があります。
それもそのはずで、和魂洋才は、和魂漢才を元にして生まれた言葉です。
ちなみに和魂漢才は、日本古来の精神を損なわずに、中国の学問を活かすべきという意味の言葉として用いられています。
対する和魂洋才は、日本古来の精神を失わずに、西洋の学問を活用するべきという意味の言葉として使われているのです。