この記事では、「断簡零墨」と「断編残簡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「断簡零墨」とは?
断簡零墨は、だんかんれいぼくと読むべき言葉です。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、切れ切れになった文章という意味の断簡の文字に、墨跡の断片といった意味がある零墨の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から断簡零墨は、切れ切れになった文書の切れ端とか、ちょっとした書き物を示すのです。
「断簡零墨」の言葉の使い方
断簡零墨は、元の形ではなくなった書物や文書の切れ端といった意味で用いられる言葉となっています。
特に古人の筆跡といった形で断片的に残っている不完全な文書という意味合いを表現する事が少なくありません。
「断編残簡」とは?
断編残簡は、だんぺんざんかんと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、切れ切れな文章という意味を持つ断編の漢字に、不完全な形で残った文書等の意味を有する残簡の漢字を付け足す事で完成した言葉となっています。
だからこそ断編残簡は、一部が欠けている不完全な書き物を表すのです。
「断編残簡」の言葉の使い方
断編残簡は、欠けた部分があるため完全ではない書き物という意味で使われる言葉となっています。
つまりは、文章の一部分が欠けてしまったために、不完全な状態になっている書き物を指し示す言葉として使用されているのです。
「断簡零墨」と「断編残簡」の違い
断簡零墨と断編残簡の漢字表記を見比べると、零墨と編残という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
所が断と簡の2文字の漢字は共通しており、どちらも不完全な書き物といった意味を表現する類義語です。
とはいえ断簡零墨は、切れ切れになった書き物や、ちょっとした書き物という意味を示します。
一方の断編残簡は、一部が欠けた不完全な書き物を表すのです。
まとめ
2つの言葉は共通する漢字があるだけでなく、同じ様な意味を示す類語となっています。
ただし意味のニュアンスには幾分違いもあり、断簡零墨は、文書の断片やちょっとした書き物等の意味に用いられる言葉です。
対する断編残簡は、一部が欠けた完全ではない書き物という意味に使われています。