物事がよい方向へ進むことを示す言葉には「一陽来復」や「苦尽甘来」があります。
この記事では、「一陽来復」と「苦尽甘来」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一陽来復」とは?
「一陽来復」は「いちようらいふく」と読む言葉であり、こちらは冬が終わり春が訪れることを示します。
この言葉の由来は中国の「易経」であり、こちらでは冬至の時期を起点として段々と気温が温かくなり春が訪れるというサイクルを示す意味として使われていました。
「一陽来復」は冬が終わり温かい春が訪れることから、悪い物事や状態からよい方向に進む時に使うことも可能です。
「一陽来復」は縁起のよい言葉であり、「一陽来福」という造語も存在します。
「苦尽甘来」とは?
「苦尽甘来」は「くじんかんらい」と読む言葉であり、こちらは苦しい時が終わり楽になることを示します。
この言葉と似ていることわざとしては「苦あれば楽あり」があり、苦しい時期を越えれば楽になることを示す言葉として有名です。
「苦尽甘来」の類義語としては「捲土重来」があり、こちらは一旦負けた人が再び力を取り戻して巻き返すことを示す言葉として有名です。
「一陽来復」と「苦尽甘来」の違い
「一陽来復」と「苦尽甘来」はどちらも苦しい時期を越えればよい方向に進むことを示す言葉です。
「一陽来復」は冬や冬至を越した後に必ず春が訪れることから作られた言葉であり、こちらは人生や生活の困難に対して使うことが可能です。
「一陽来復」の例文
・『一陽来復の気持ちでリハビリしています』
・『受験勉強は辛いですが、一陽来復で合格することを願っています』
「苦尽甘来」の例文
・『厄年を越えたので、今年は苦尽甘来な気分になっています』
・『転職が無事に終わり、苦尽甘来な気持ちになりました』
まとめ
「一陽来復」と「苦尽甘来」はどちらも悪い時期を越えれば必ず明るい方向に進むという意味で使う言葉であり、励ましの言葉としてよく使われます。