水牛の乳から作られるチーズの代表といえばモッツァレラとブッラータでしょう。
この記事では、「モッツァレラ」と「ブッラータ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モッツァレラ」とは?
モッツァレラは90年代のイタリアン・イタ飯ブームに乗って、日本では急速に知名度が上がったチーズです。
現代では牛の乳から作られたものが流通していますが、本来は水牛の乳を使って作られます。
起源はイタリア南西部のカンパニア州サレルノ、18世紀に登場しました。
「ブッラータ」とは?
ブッラータは日本での知名度はモッツァレラには及びませんが、水牛の乳を使うことやパスタフィラータ製法が用いられるのは共通点だと言えるでしょう。
モッツァレラがイタリア南西部生まれなのに対してブッラータはプッリャ州アンドリア・イタリア南東部生まれのチーズです。
「モッツァレラ」と「ブッラータ」の違い
「モッツァレラ」と「ブッラータ」の違いを、分かりやすく解説します。
イタリア南部発祥、水牛の乳から生まれたチーズ、パスタフィラータ製法で作られるのは両者共通です。
日本風にいえばブッラータはモッツァレラと生クリームをアンコ(原料)にして作られるため、モッツァレラの方がよりシンプルなスタイルだと言えるでしょう。
製造過程でブッラータはパスタフィラータを行い、まだ熱い段階で袋状にし、そこへモッツァレラなどのフレッシュチーズと生クリームをいれて口を閉じます。
熟成はモッツァレラ同様にせず、新鮮なうちに食べるのが基本です。
ブッラータをカットすると濃厚な生クリームが溢れ、モッツァレラと比較すると濃厚な味わいが楽しめると言っていいでしょう。
まとめ
モッツァレラとブッラータは共通項も多々ありますが、最大の違いは味わいだと言っていいでしょう。
モッツァレラはくせのない淡白な味わいで様々な料理に使われます。
世界中で広く愛されており、トマトと合わせたインサラータ・カプレーゼは知名度の高いイタリア料理の1つだと言えるでしょう。
一方のブッラータは手作りが基本で開封後、新鮮なうちに食べることが推奨されているため、モッツァレラと比較すると入手しづらいチーズになります。
またフレッシュチーズと生クリームが内封されているため、切った瞬間に溢れる芳醇な薫りと味わいの変化したフレッシュチーズを楽しむことができるでしょう。