この記事では、公務員試験の「地方上級」【ちほうじょうきゅう】と「市役所上級」【しやくしょじょうきゅう】の違いを分かりやすく説明していきます。
「地方上級」とは?意味
地方公務員採用試験において、大学を卒業しているか、その程度に値する人が受けられる職員採用試験の総称が「地方上級」【ちほうじょうきゅう】になります。
受験したい都道府県が指定する場所で出す試験を受けて合格すれば、幹部候補生になれる機会を掴める出世コースを歩けるようになるのが最大の利点です。
また、給料も一般的な公務員より高かったり、昇進できる上限も制限されないといった高待遇を受けられます。
ただ、各自治体によって試験内容が違ったり、区分も異なるため、その中の教養と専門科目は1次試験として受けなければなりません。
「市役所上級」とは?意味
大学を卒業している者か、卒業程度の人が受けられるのが「市役所上級」【しやくしょじょうきゅう】です。
初級や中級の試験より最も難しく、受かる人が少ない難問が出されます。
よく出る1次試験種目としては教養と専門試験で、2次試験では集団討論に面接試験を受けるわけです。
難しい試験を受けて合格し、採用されれば高い給与を受け取れる未来が待っているのも受験者のやる気を奮い立たせます。
試験を受けるにはその市に住んでいることが前提です。
また、試験内容は自治体によって異なり、すべての科目が出題されるとは限りません。
「地方上級」と「市役所上級」の違い
「地方上級」と「市役所上級」の違いを、分かりやすく解説します。
都道府県ごとに出題される科目を受けて、試験に合格することが公務員試験「地方上級」の条件です。
数的処理や文章理解をはじめ、社会、人文、自然科学など問題や出される数にも自治体によって異なり、試験の難易度も科目により変ってきます。
学習範囲が広いため、試験ではどのような問題が出されるか自分なりに予想することが必要です。
もう一方の「市役所上級」は市役所で教養や専門、小論文試験を第一次試験で受けて、第二次試験では面接と集団討論に合格する必要性があります。
とくに、筆記試験に重点をおき、受かれば二次試験に通るのです。
まとめ
どちらも試験は難しく、受かる人も少ないため頑張って勉強する必要性があります。
出される科目にも違いがありますので、異なる点を自分なりに見比べてみるといいでしょう。