この記事では、「性同一性障害」と「性別違和」の違いを分かりやすく説明していきます。
「性同一性障害」とは?
「性同一性障害」は、女性が男性として生きるのがふさわしいと感じたり、男性が女性として生きるのがふさわしいと感じたりすることで、自分の性に対して違和感を覚え、悩んだり気持ちが不安定になったりするという症状です。
性同一性障害では、手術をして性別を変えて生きる選択をする人もいます。
「性別違和」とは?
「性別違和」は、米国精神医学会が発行している精神疾患で分類された「性同一性障害」の新たな呼び方です。
現在、米国では「性同一性障害」とは呼ばれず「性別違和」と呼ばれます。
この名称は、脱病理化をめざし国際疾病分類では「性別違和」とあらわされています。
「性同一性障害」は、現在「精神・行動・精神発達の障害」から「性の健康に関する状態」に移行されています。
「性同一性障害」と「性別違和」の違い
「性同一性障害」と「性別違和」の違いを、分かりやすく解説します。
結論から言いますと、この2つは同じ意味です。
違いは過去に使われていたのが「性同一性障害」という言葉で2022年からは「性別違和」となっているということです。
また「性別不合」という呼び方をされることもあります。
「性同一性障害」の例文
・『性同一性障害とこれまで呼ばれていたが、現在は日本でも性別違和や性別不合が使われている』
・『性同一性障害という言葉に違和感を覚えた』
「性別違和」の例文
・『性別違和と呼ぶことで病理性が薄くなった』
・『性別違和という言葉はまだ日本では浸透しきっていない』
まとめ
「性同一性障害」と「性別違和」は、同じ意味の言葉になります。
「性同一性障害」という言葉は、すでに国内で多くの人が知っている言葉となっていますが、米国ではすでにこの呼び方はなくなっており「性別違和」や「性別不合」となっています。
そして日本でも「性同一性障害」という呼び方をしない方向性となっていて2022年からは「性別違和」や「性別不合」が使われるようになりました。
それでもまだ「性同一性障害」という呼び方が使われることもありますが、今後は減少していくと言えるでしょう。