この記事では、「蜃気楼」【しんきろう】と「空中楼閣」【くうちゅうろうかく】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「蜃気楼」とは?
景色がはっきりした線で見えるのではなく、ぼやけて見えることを「蜃気楼」【しんきろう】といいます。
このように見える原因には、遠くから光が届くとき通常なら直線的に進むので曲線せずに景色がはっきり見えるわけです。
それが、途中で光が屈折してしまうため建物や人がひね曲がったように見えます。
このようなところから、まったく現実的ではないと思う発想を「それは蜃気楼のようだ」というわけです。
「空中楼閣」とは?
空に届きそうなほど高さがある高層の建物を指す言葉を「空中楼閣」【くうちゅうろうかく】といいます。
このようなところから、土台がなく、どこか蜃気楼のように、目の前へ突然現れた建物に似た空想的な出来事を指すわけです。
職場では現実的にならない企画や提案は「空中楼閣のようだ」といって、永遠に目が向けられないで終わるといった言い方をします。
「蜃気楼」と「空中楼閣」の違い
「蜃気楼」と「空中楼閣」の違いを、分かりやすく解説します。
曲線がはっきり見えない景色や建物を「蜃気楼」といいます。
このことから、過去に見た光景がまた「蜃気楼のように目に浮かぶ」と言い方をして、錯覚したことや空想したものが目の前に浮かんでくるといった光景を例えるとき使う言葉です。
もう一方の「空中楼閣」は地面からかなり高く離れている住所も定まらない場所に建てられた建物であるといったところから、現実的ではない発言に対して「それは空中楼閣だ」と言うときに使うわけです。
「蜃気楼」の例文
・『客が大勢来た開店当初のような光景が蜃気楼のように浮かんだ』
・『実家の前に広がる海岸には、蜃気楼が見れる観光地になっている』
「空中楼閣」の例文
・『空中楼閣な提案ばかりする社員は将来がないと感じる』
・『子供の頃に夢見た空中楼閣を努力して実現する人もいる』
まとめ
似ているような意味を持つ言葉を2つご紹介しましたが、見える状況に少し違いがありますので、どのようなところが異なるか見比べてみるといいでしょう。