「茫然自失」と「呆然自失」の違いとは?分かりやすく解釈

「茫然自失」と「呆然自失」の違いとは?違い

この記事では、「茫然自失」【ぼうぜんじしつ】と「呆然自失」【ぼうぜんじしつ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「茫然自失」とは?

何も手につかないほど口を開けて茫然とする状態を「茫然自失」【ぼうぜんじしつ】といいます。

それほど目の前で起きている出来事が酷く、ものが言えないといった状態を表す言葉になるのです。

例えば、必死で試合に挑んでいたとき、味方の選手が相手側のゴールに球を入れてしまった失敗で気が抜けるほど茫然としてしまうといった状況で使われています。


「呆然自失」とは?

同情の言葉すらかけられないほど酷いことしでかした者を前にした状態を「呆然自失」【ぼうぜんじしつ】といいます。

かなり衝撃的な出来事を目にしたときの状況を表す言葉です。

例えば、目の前で愛する息子が自ら車に飛び込んで轢かれたり、洪水で愛車が川の中に落ちて流されたという場面はまさにあ然として自分を見失ってしまうのです。


「茫然自失」と「呆然自失」の違い

「茫然自失」「呆然自失」の違いを、分かりやすく解説します。

ぼんやりしてしまう状態に陥る出来事が起きたことを「茫然自失」といいます。

予想だにしない驚愕の問題が起きたとき、ひどくやる気を失ってしまう状況を表す言葉ともなるわけです。

もう一方の「呆然自失」は言葉も発せないほど気が抜けた状態を表すという違いがあります。

口をあんぐりと開けてしまう驚愕の出来事に巻き込まれてしまったことにぼんやりする状況で使う言葉です。

「茫然自失」の例文

・『朝早くに家を出たのに、試験会場を間違って茫然自失になる』
・『結婚式当日、花婿が女性と式場から逃避行して茫然自失になる』

「呆然自失」の例文

・『突然、愛する夫が命を絶ったとき、妻は呆然自失となった』
・『呆然自失な出来事に、息子は酷く動揺して発狂した』

まとめ

どちらも同じ読み方をする言葉ですが、意味や使う状況が異なりますので、自分なりにうまく状態を見て使い分けてみるといいでしょう。

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