「不敵」と「無敵」の違いとは?分かりやすく解釈

「不敵」と「無敵」の違いとは?違い

「不敵」「無敵」はどちらも敵という漢字が使われています。

2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「不敵」「無敵」の違いを解説します。

「不敵」とは?

「不敵」とは、「敵を敵とも思わないこと」を意味する言葉です。


「不敵」の使い方

本来恐れるべき相手であるはずの敵をそうは思わず全く恐れないさまを指します。

普通なら怖気づいたり尻込みしたりするはずの相手に対し全く引くことなく強気に相対する様子を表す言葉です。

一般的には恐れ知らずで大胆な様子に対して用いられる表現ですが、考えなしの無謀さや状況が見えていないがゆえの強気ではなくどんなに苦しい状況にあっても自分の優位を崩さない肝の太さに対して用いられる表現です。


「無敵」とは?

「無敵」とは、「相手になる者がいないほど強いこと」を意味する言葉です。

「無敵」の使い方

敵として立ちはだかるような同程度の実力を持つ者がいないほど強いさまを表します。

一般的には勝負事で負け知らずな様子を表す言葉として使うことが多く、実力的に優れているのはもちろん勝ちっぱなしで負けていないという実績も含む表現です。

「不敵」と「無敵」の違い

敵を敵とも思わない大胆さが「不敵」、で気になる相手がいないほど強いのが「無敵」という違いで区別されます。

「不敵」は敵に対してどのような思いでいるのかという個人の内心を表す言葉なのに対し「無敵」は他の人達たちとの比較で使われる言葉です。

「不敵」は恐れ知らずで大胆なさまを表しますが行動に実力が伴う保証はありません。

「無敵」は図抜けた実力や確かな実績など裏付けが存在します。

「不敵」の例文

・『不敵な笑みを浮かべる』
・『不敵にも正面から堂々と侵入してきた』

「無敵」の例文

・『無敵の強さを誇るチャンピオン』
・『日本では無敵のチャンピオンだが海外では苦戦している』

まとめ

「不敵」「無敵」は同じ「敵」という字を使っていても全く意味が異なります。

それぞれの正しい意味を理解して使い分けましょう。

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