この記事では、「流言飛語」【りゅうげんひご】と「妄言綺語」【もうげんきご】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「流言飛語」とは?
事実ではない話を悪気もなく相手に伝えることを「流言飛語」【りゅうげんひご】といいます。
どこにもその話となる根源はなく、嘘も混じった話を取り上げて流暢に伝えるため相手は信じ込んでしまうのです。
例えば、大きな爆弾テロが起きたといった事実がないのに、「爆弾テロで議事堂が吹き飛んだ」と伝えては相手を驚かせ、信じ込ませてしまいます。
「妄言綺語」とは?
自分が妄想して作り上げた話を、あたかも本当にあったかのように偽って話すことを「妄言綺語」【もうげんきご】といいます。
元々は仏教の十悪とされる妄言からきているもので、人に平気でまったくでたらめな情報を気取るように話す行為を指す言葉でした。
その言葉は実にみだらに聞こえますが、どこか人を巧みに洗脳するほどの力があるように信じ込ませてしまうのです。
「流言飛語」と「妄言綺語」の違い
ここでは「流言飛語」と「妄言綺語」の違いを、分かりやすく解説します。
まったくどこからでてきた話か分からない内容を相手に伝えて、平気で嘘をつくことを「流言飛語」といいます。
デマとも言える話を聞いた人はまんまと惑わされて、間違ったまま人へ伝えていくのです。
もう一方の「妄言綺麗」は頭の中で勝手に妄想して相手に飾った言葉で格好付けるように伝えることを表します。
「流言飛語」の例文
・『上司の流言飛語に付き合わされる社員は距離を置いた』
・『閉店するといった流言飛語が飛び交うが、私は信じない』
「妄言綺語」の例文
・『新人教師はどうも妄言綺語が多くて信用できない』
・『いくら可愛い弟でも、妄言綺語ばかりでは嫌になる』
まとめ
似たような意味がある言葉ですが、使い方が多少異なりますので、状況に応じて自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。