この記事では、「板の間」【いたのま】と「フローリング」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「板の間」とは?意味
日本家屋にある座敷には「板の間」【いたのま】があり、和風の民家では大黒柱の横にたいてい造られています。
壁には掛け軸をかけたり、板の上には品のいい壷や生け花を置くのが一般的です。
針葉樹のパイン材や杉を使うのが大半であり、深みがある色と艶の板は厳かな雰囲気を作り出します。
この言葉の由来は座敷の中に板敷きの床を板間と呼んでいましたが、床の素材を区別するため「板の間」と呼ばれるようになったのです。
「フローリング」とは?意味
広葉樹のオークやナラの木を使っているものが「フローリング」であり、洋室やリビング、廊下、玄関など様々な所に使われています。
最近の家では畳の部屋が少なく、ほとんどの部屋、台所には木目や美しい色が人気です。
北欧を欧米といった家に合う見た目がお洒落な洋風建築に採用されているものは明るい色が人気で、木がふんだんに使われています。
マンションでは見取り図に記入されるときには「フローリング」と表記されるのが特徴です。
「板の間」と「フローリング」の違い
「板の間」と「フローリング」の違いを、分かりやすく解説します。
杉やパイン材といった針葉樹を採用しているのが「板の間」であり、和風の民家の座敷には畳と板の場所とはっきり区別するため使われている素材です。
色に深みがある板を使っているため、厳かな雰囲気を表せる場所になります。
もう一方の「フローリング」は、ナラの木やオークといった広葉樹を使っているところが違う点です。
この木を使った寝室やリビング、廊下など様々な場所に採用している洋風建築が多く見られます。
この板は垢抜けた印象があり、楽しい気分で過ごせる部屋となるでしょう。
まとめ
どちらも板を使ったものを差す言葉ですが、使われている木や大きさに違いがありますので、自分なりに異なる点を見比べてみるといいでしょう。