「問答無用」と「一刀両断」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「問答無用」と「一刀両断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「問答無用」とは?
「問答無用」とは、話し合っても意味がないことを意味します。
これ以上、話し合いを続けても無駄なため、議論を終わらせる際などに用いられる言葉です。
「問答」は、質問の応答のやり取りを意味し、「無用」は、役に立たないことを意味します。
その言葉の通り、これ以上、質問の応答のやり取りを続けても役に立たないことが「問答無用」です。
「問答無用」の使い方
「問答無用」は、そのまま、「問答無用」の一言で用いられるほか、「問答無用です」や問答無用で終了する」などといった形で用いられます。
「一刀両断」とは?
「一刀両断」とは、ものごとをためらうことなくきっぱりと決断することを意味します。
躊躇などせずにものごとを解決すること、決断することが「一刀両断」です。
「一刀両断」の使い方
「一刀両断」は、「一刀両断に解決する」や「一刀両断で断られる」などといった形で用いられます。
「問答無用」と「一刀両断」の違い
「問答無用」とは、これ以上、話し合っても意味がないことを意味します。
一方、「一刀両断」は、物事を思い切って処理することを意味します。
「問答無用」はこれ以上話し合いを続けても意味がないことを意味する言葉に対し、「一刀両断」は話し合う前に躊躇なく決断されることを意味する言葉になります。
「問答無用」の例文
・『社長の一言で、会議は問答無用で終了した』
・『母は問答無用で私に嫌いなトマトを食べさせた』
・『今の時代、問答無用のやり方についてくる人などいない』
・『今回のイベントは問答無用で延期が決定した』
「一刀両断」の例文
・『彼女に告白してみたが、一刀両断で断られました』
・『彼なら、この問題も一刀両断で解決してくれるはずです』
・『母に借金のお願いをしてみたところ、一刀両断に断られた』
・『彼との関係を一刀両断することにしました』
まとめ
どちらも、きっぱりと決断することを意味する言葉になりますが、それまでの過程やそれぞれが持つ意味のニュアンスに違いがある2つの言葉になります。