特定の国の料理に縛られない店として「多国籍料理」と「無国籍料理」があります。
2つの言葉はそれぞれどんな料理でどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「多国籍料理」と「無国籍料理」の違いを解説します。
「多国籍料理」とは?
「多国籍料理」とは、「いろいろな国の料理」を意味する言葉です。
「多国籍料理」の使い方
和食料理店やフランス料理店のように特定の国や地域の料理を提供する店ではなく、さまざまな国の料理をメニューとして提供することを意味します。
中華料理の店ではエビチリや麻婆豆腐など中華食材や中華技法で調理されたメニューのみが提供されるのに対し「多国籍料理」の店では餃子や天ぷら、ステーキやトムヤムクンなど特定の国の料理だけに限定されず異なる国の料理がメニューとして提供されます。
「無国籍料理」とは?
「無国籍料理」とは、「どこの国の料理でもない料理」を意味する言葉です。
「無国籍料理」の使い方
イタリア料理や韓国料理のように特定の国の食文化に基づいて調理された料理ではなく、さまざまな食材や技法がミックスされてどこの国の料理であるとも断言できない料理を出します。
2カ国の組み合わせだと和風スパゲティや中華風サラダなど「?風」と表現されてしまうため3カ国以上の食材や技法、調味料を組み合わせたメニューに対して用いられることが多い表現です。
「多国籍料理」と「無国籍料理」の違い
いろいろな国の料理を提供するのが「多国籍料理」、1皿にいろいろな国の要素を盛り込んだ料理が「無国籍料理」という違いで区別されます。
「多国籍料理」の例文
・『多国籍料理の店で食事する』
・『いろいろ食べたいので多国籍料理の店に行く』
「無国籍料理」の例文
・『中華と和と洋の要素を取り入れた無国籍料理』
・『ありそうでなかった無国籍料理』
まとめ
「多国籍料理」と「無国籍料理」は同じような意味だと思われがちですが本来の意味は全く異なります。
混同しないようにそれぞれの正しい意味を理解しておきましょう。