この記事では、「依存財源」と「地方債」の違いを分かりやすく説明していきます。
「依存財源」とは?
依存財源は、いぞんざいげんと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、他に頼る事で存在する事といった意味を持っている依存の漢字に、財貨を得るためのもと等の意味を有する財源の漢字を付け足す事により成立した言葉となっています。
だからこそ依存財源は、国とか県が基準に基づいて交付したり、割り当てたりする収入を表すのです。
「依存財源」の言葉の使い方
依存財源は、国等が設けた基準により交付されたり割り当てられる収入といった意味で使われる言葉となっています。
例えば、地方交付税や地方譲与税、国庫支出金とか県支出金等が、この依存財源にあたるのです。
「地方債」とは?
地方債は、ちほうさいと読むべき言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、国の中に存在するある地域といった意味の地方の文字に、借財や負債等の意味がある債の文字を付け加える事により完成した言葉です。
なので地方債は、地方公共団体が不足を補うために借り入れする事により生じた債務を示します。
「地方債」の言葉の使い方
地方債は、地方公共団体が1会計年度を超える形で実行する借り入れという意味の言葉として用いられているのです。
そんな地方債は、公的機関だけでなく、金融機関や投資家に募るといった形で民間から借り入れする事もあります。
「依存財源」と「地方債」の違い
依存財源と地方債の漢字表記を見比べれば、使われている漢字所か、文字数からして全然違う言葉同士であると気付けるものです。
所がどちらも、地方公共団体の財政に関わる言葉であるため、混同しないとも限りません。
とはいえ依存財源は、国や県の基準により交付されたり割り当てが行われる収入を表します。
一方の地方債は、地方公共団体が歳入の不足分を補うべく金銭の借り入れを行う事で生じる債務を示すのです。
まとめ
2つの言葉は、使われている漢字だけでなく、文字数も違っており、見た目は似通っていません。
ですが共に、地方公共団体の財源に関する言葉として使用される点がややこしいです。
ただし依存財源は、県とか国の基準で割り当てが行われたり、交付されたりする収入に対して使われる言葉となります。
対する地方債は、地方自治体が金銭の借り入れを実行する事で負う債務という意味の言葉として用いられているのです。