この記事では、「二束三文」【にそくさんもん】と「安かろう悪かろう」【やすかろうわるかろう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「二束三文」とは?
物の価値がつかないと思うとき「二束三文」【にそくさんもん】といいます。
一つもまとまったお金になるとは思えない服や装飾品、骨董品といった物に対し、いくら状態が良くても小銭ほどの価値しかないといった場合に使うわけです。
また、数が多くてもそれぞれ1円か数十円の価値程度にしかならないといった非常に安い査定額のときに使われています。
「安かろう悪かろう」とは?
値段が安く買えるものは高価な物に比べて品質も悪く、長くは使えないという意味で使われているのが「安かろう悪かろう」【やすかろうわるかろう】です。
例えば、安い物ばかりを扱う店の商品はほとんどが「安かろう悪かろう」であるが、中には質が良いのに低価格で売っているといった状況で使います。
主に、質が悪くても自分が使いやすければ高い物となんら変りなく使えるものであると思う物を指すわけです。
「二束三文」と「安かろう悪かろう」の違い
「二束三文」と「安かろう悪かろう」の違いを、分かりやすく解説します。
査定しても数十円ほどの価値しかない物を「二束三文」といって、ほぼお金にならないと伝えるとき使うわけです。
買取査定がほとんど付かないとき、「この鏡は二束三文にしかならない」と店側が伝えて、客に売らない方がいいだろうと提案する場合によく使われています。
もう一方の「安かろう悪かろう」は安い物はそだけの価値しかないが、今使えれば買っても損はないと思うとき使う言葉です。
「二束三文」の例文
・『30年前は50万円した帯でも、二束三文にしかならなかった』
・『海外では人気が高くても、国内では二束三文にしかならない』
「安かろう悪かろう」の例文
・『安かろう悪かろうという服が多い中、質がいい商品を見つけた』
・『安かろう悪かろうの外国産を買うよりも、国内産を食べたい』
まとめ
似たような言葉を2つご紹介しましたが、意味や使う状況に違いがありますので、自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。