この記事では、「南中時刻」と「正午」の違いを分かりやすく説明していきます。
「南中時刻」とは?
「南中時刻」とは太陽が真南の方角にある時間です。
太陽は東から上って南側を通り西に落ちますが、太陽が上り切るタイミングや時間が「南中時刻」とも言えます。
太陽が出た時が1日の始まりで太陽が沈んだら1日が終わるというような、時計がない昔の時代では「南中時刻」こそが真昼間の時間でしたが、現代的には「南中時刻」が12時丁度であることは非常に稀です。
また「南中時刻」は地球と太陽の位置関係などから毎日正確な時間が変わります。
「正午」とは?
「正午」とは午前と午後の境目であり昼の12時丁度を指す言葉です。
太陽が一定の時間一定の軌道で動くと想定した場合に太陽が子午線を通る時間が「正午」として定められました。
太陽が真南である子午線を通るタイミングという点で「南中時刻」と同じですが、こちらは軌道が変わらないという想定の太陽が真南に来るタイミングです。
なので「正午」が来るのは毎日同じタイミングであり、「正午」の時間が日によって変わることはありません。
「南中時刻」と「正午」の違い
「南中時刻」と「正午」の違いを、分かりやすく解説します。
実物の太陽が真南の方角に来た時間が「南中時刻」で、毎日軌道と時間が変わらないと想定した場合の太陽が真南に来る時間が「正午」です。
「南中時刻」は正確な時間が毎日微妙に違いますが、「正午」は毎日24時間表記で12時の同じ時間になります。
1日の時間を正確に測り現在時刻が明確にわからなかった昔は「南中時刻」が一日における午前と午後の境目でしたが、現在では「正午」が午前と午後の境目です。
まとめ
どちらも太陽が真南に来た時間として考えた場合本物の太陽の位置なら「南中時刻」で、毎日同じ時間に同じ軌道を通るという仮定の太陽なら「正午」です。
現在では「南中時刻」は日常的にあまり聞く言葉ではなく、お昼の時間としては「正午」の方ばかりが使われるでしょう。