「全員」と「一同」の違いとは?分かりやすく解釈

「全員」と「一同」の違いとは?違い

この記事では、「全員」「一同」の違いを分かりやすく説明していきます。

「全員」とは?

そこにいるすべての人、団体などに属するすべての人という意味です。

「全」という漢字には、ことごとく、まったく、そろっているという意味があり、「員」という漢字には所属する人という意味があります。

つまり、「全員」は所属する人がそろっている、すべての人という意味になるのです。

ある団体には50人の人が所属しているとします。

「全員」が意味するのは、この50人のことです。

一人でも欠けた人がいたら、この言葉が意味するものではありません。

学校のクラスに40人の生徒がいるとします。

そのすべてを指して「全員」といいます。

イベント会場に多くの人たちが集まっています。

ここに集まっているすべての人も、この言葉が意味するものです。


「一同」とは?

そこにいる人すべてという意味です。

ある集団に属する人たちをひとつの塊としてとらえた意味になります。

「一」という漢字には、すべて、全部、「同」という漢字には、なかま、みなという意味があります。

このことから「一同」には、すべてという意味があることがわかります。

卒業式に生徒とその保護者、教師、来賓が出席します。

その場にいるすべての人を指して「一同」といいます。

そこにいる人たちをひとつの塊としてみた言葉です。


「全員」と「一同」の違い

「全員」「一同」の違いを、分かりやすく解説します。

すべての人という意味が似ているのですが、やや意味合いが異なります。

前者の場合は、集団に属するひとりひとりがそろっていることをいいます。

欠けているところがないさまです。

後者の場合は、集団に属するひとりひとりを一つのまとまりとしてとらえた言い方です。

「全員で入賞を目指す」とはいいますが、「一同で入賞を目指す」とはいいません。

置き換えられないことがあるのです。

まとめ

すべての人という意味が似ていますが、すべてがそろっているさまなのか、ひとつの塊としてとらえたものなのか、という点に違いがあります。

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