この記事では、「シャーベット」と「ソルベ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シャーベット」とは?
「シャーベット」=“sherbet”とは、「糖類に果汁や酸などを加えて凍結させた冷菓」を意味する言葉です。
上記のほか、乳脂肪分やゼラチンなどを加えたものが含まれる場合もあります。
「シャーベット」は「アイスクリーム」の起源となった氷菓であり、歴史を遡ると古代エジプトや古代中国の殷王朝の時代にはすでに存在しており、貴族や富裕層の食べ物として利用されていたそうです。
アメリカにおける「シャーベット」は乳脂肪分を1%から2%含んでいいなければならないとされ、後述する氷菓「ソルベ」がフランスからアメリカに渡って誕生しました。
逆に、乳脂肪分が多いか甘味料が少ない場合は「アイスクリーム」、乳脂肪分と甘味料が少ない場合は「アイスミルク」、牛乳が全く含まれていない場合は「ソルベ」として販売しなければなりません。
ちなみに、イギリスにも「シャーベット」が存在しますが、アメリカの「シャーベット」とは全くの別物であり、「口の中でシュワッと弾ける粉キャンディー」を指します。
逆に、イギリスではアメリカ風の「シャーベット」のことを「ソルベ」と呼んでいます。
「ソルベ」とは?
「ソルベ」=“sorbet”とは、「洋酒と果汁を混ぜて凍らせたフランス発祥の氷菓」です。
もともと、フレンチのコース料理でお口直しに出されており、柑橘系の果汁やミント系のリキュールなど、口当たりがサッパリとしたものが使われていました。
「ソルベ」=“sorbet”は「果汁などを水で薄め、砕いた氷で冷やした飲料」を意味するアラビア語「シャルバート」が語源です。
「シャーベット」と「ソルベ」の違い
「シャーベット」と「ソルベ」の主な違いですが、「シャーベット」には乳脂肪分がわずかに含まれていますが、「ソルベ」には乳脂肪分が含まれていない点にあります。
まとめ
「シャーベット」と「ソルベ」は同じ氷菓の一種ですが、乳脂肪分が含まれているかいないかという点に主な違いがありました。
その他、「シャーベット」は英語ですが、「ソルベ」はフランス語である点にも違いが見られます。