世界にはさまざまな宝石がありますが人の手で生産できるのは「真珠」と「淡水パール」しかありません。
2つの宝石はそれぞれどのようなものなのでしょうか。
今回は、「真珠」と「淡水パール」の違いを解説します。
「真珠」とは?
「真珠」とは、「貝の体内から採れる宝石」です。
「真珠」の使い方
アコヤ貝や白蝶貝など一部の貝には内部に入った異物を貝殻と同じ光沢質を持つ分泌物で覆うという性質があります。
貝の体内から稀にとれる貝の分泌物で覆われた光沢のある宝石が「真珠」です。
かつては天然の貝からごくわずかにしかとれなかった貴重な宝石ですが明治の中頃に日本人によって養殖技術が確立され現在は大規模な養殖場で生産されています。
「淡水パール」とは?
「淡水パール」とは、「淡水で育つ貝から採れる宝石」です。
「淡水パール」の使い方
主にイケチョウガイやヒレイケチョウガイなどの淡水で育つ貝からとれる宝石を指します。
美しく輝く貝殻と同じ成分で構成されており複雑に輝く色合いと照りが特徴です。
養殖によって生産される宝石ですが淡水で育つ貝は宝石の芯になる核を入れない方が良質に育つことから長らくケシと呼ばれる無核のいびつな形のものが主流でした。
近年になって有核でも高い品質のものを生産できるようになり球形のものが生産されるようになっています。
「真珠」と「淡水パール」の違い
「真珠」は貝からとれる宝石の総称で「淡水パール」は淡水で育つ海から採れる宝石を指します。
一般的に「真珠」と言えばアコヤ貝や白蝶貝など海水で育つ海からとれる宝石を指すので海で育つ海からとれる宝石が「真珠」、湖や池など淡水で育つ貝からとれる宝石が「淡水パール」という母貝が育つ育環境の違いで区別されます。
「真珠」の例文
・『真珠の首飾りを購入する』
・『真珠の品質は照りの良さで決まる』
「淡水パール」の例文
・『淡水パールは無核のものが多い』
・『淡水パールにはさまざまな色がある』
まとめ
「真珠」と「淡水パール」は貝が育つ場所の違いで区別されます。
宝石としても形や色に違いがあるので特徴を知っておきましょう。