「時代物」と「世話物」の違いとは?分かりやすく解釈

「時代物」と「世話物」の違いとは?違い

歌舞伎や浄瑠璃など古典芸能の演目には「時代物」「世話物」があります。

この2つはどのような違いで区別すればいいのでしょうか。

今回は、「時代物」「世話物」の違いを解説します。

「時代物」とは?

「時代物」とは、「作品が作られた時代よりも昔の時代を題材にした作品」を指す言葉です。


「時代物」の使い方

現代に伝わる歌舞伎や人形浄瑠璃など古典芸能の演目には江戸時代に作られた作品が多く見られます。

古典芸能の演目のうち作品が制作された時代よりも古い時代を描いた作品を「時代物」といいます。

江戸時代から見て過去に当たる室町時代や平安時代を舞台にした作品が「時代物」です。

「時代物」の多くは鎌倉時代以降の武家社会を描いた作品が占めますが武家社会始まる以前の飛鳥時代や奈良時代、平安時代の公家社会を描いた作品も少数ながら存在します。

武家社会が始まるよりも前の時代を舞台にした作品のことを「王朝物」といいます。


「世話物」とは?

「世話物」とは、「作品が制作された当時の現代を舞台にした作品」を指す言葉です。

「世話物」の使い方

江戸時代に制作された作品のうち作品制作当時を舞台にした作品を指します。

江戸時代に制作された江戸時代を舞台にした作品は現代の我々から見ると古い時代に写りますが当時の人達にとっては今の物語です。

我々にとっての現代劇にあたる作品が「世話物」です。

「時代物」と「世話物」の違い

「時代物」「世話物」の違いは「時代」です。

作品が制作された時代よりも過去の時代を描いた作品が「時代物」、作品が制作された時代と同じ時代を描いたものが「世話物」になります。

現代の感覚でいうところの時代劇が「時代物」、現代劇が「世話物」です。

「時代物」の例文

・『時代物を演じる』
・『時代物は演者の力量がはっきりと現れる』

「世話物」の例文

・『世話物が上演された』
・『世話物にはコミカルな作品もある』

まとめ

「時代物」「世話物」は描かれる時代で区別されます。

現代の時代感覚ではなく製作された江戸時代当時の感覚で区別しましょう。

違い
違い比較辞典