「亭主」と「主人」の違いとは?分かりやすく解釈

「亭主」と「主人」の違いとは?違い

この記事では、「亭主」【ていしゅ】と「主人」【しゅじん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「亭主」とは?意味

旅館を営む一番頂点に立つ者を「亭主」【ていしゅ】と呼びます。

茶店でもその店の主となる人に敬意と尊敬の念を込めて、雇われている者が呼ぶ言葉です。

このようなところから、妻が夫を「うちの亭主は学歴主義です」とどのような者か伝えるときに使います。

また、「うちの亭主がお世話になりました」と夫に代わってお礼を伝える際の感謝の言葉にするわけです。


「主人」とは?意味

家族の一番稼ぎ頭であり、力がある人を「主人」【しゅじん】と呼びます。

このようなところから、雇用する中心人物を「ご主人様」と敬うように呼び、雇われている側が従順に従う気持ちを伝える言葉にもなるわけです。

とくに、和菓子を取り扱う店や、何代も続く老舗料亭では働く側が親しみ込めて雇用主をあえて「主人」と呼び、自分が忠実に従う者である気持ちを伝えるために使います。


「亭主」と「主人」の違い

「亭主」「主人」の違いを、分かりやすく解説します。

宿屋で指示を出したり、賃金を払う雇い主のことを「亭主」といい、その人から賃金を受け取り、仕事する雇用される者が感謝の気持ちを込めた呼び方になります。

このような意味から、養う夫に尊敬を込めて、「うちの亭主がお世話になりました」といった言い方をして、感謝するとき使うわけです。

もう一方の「主人」は、雇われている方が店を運営する一番上の者に感謝する気持ちを込めて呼ぶときに使います。

「亭主」の例文

・『うちの亭主は人見知りだが、心は誰よりも優しい』
・『店の亭主はいつも朗らかで声を上げたりしない』

「主人」の例文

・『ご主人様は作っておいた中華をお召しになられた』
・『うちの主人が上司に大変お世話になったので、お礼の手紙を書いた』

まとめ

どちらも代表的な人を指す呼び方ですが、少し使い方に違いがありますので、どちらに当てはまるかを考えてみて、うまく使い分けてみるといいでしょう。

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