「見習う」と「見倣う」の違いとは?分かりやすく解釈

「見習う」と「見倣う」の違いとは?違い

「見習う」「見倣う」はどちらも「みならう」と読む言葉です。

この2つはどのような意味の違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「見習う」「見倣う」の違いを解説します。

「見習う」とは?

「見習う」とは、「人の様子を見て学ぶこと」を意味する言葉です。


「見習う」の使い方

「見習う」「習う」には人から教わって学ぶという意味があります。

「見習う」とは見ることを通じて人から教わり学び取ることを意味する言葉で、人のやることを通じて学び自らを成長させることを表す言葉です。

一般的には人の言動をお手本にして自身の成長につなげる時に使われる表現で、立派な振る舞いをする人や経験豊富な人を参考にする時に使います。


「見倣う」とは?

「見倣う」とは、「見た通りに真似すること」を意味する言葉です。

「見倣う」の使い方

「見倣う」「倣」には同じになるよう真似る、という意味があります。

他人の言動を見てその通り同じになるように真似するのが「見倣う」の本来の意味合いです。

真似するのは遊びや楽しみのためではなく同じ振る舞いをすることでその中から良い部分を学び取るためです。

行動の模倣を通じて優れた動きや正しい姿勢などを学び自身の成長に繋げる行為を「見倣う」と表現します。

「見習う」と「見倣う」の違い

「見習う」「見倣う」はどちらも手本になる人を参考にして学ぶことを表しますが、「見習う」が学ぶことを強調しているのに対し「見倣う」は言動の模倣を強調しているという違いがあります。

「見習う」は他人を参考にしていますが必ずしも同じように行動するとは限りません。

「見倣う」は出来る限り同じになるよう真似ることを重視しています。

「見習う」の例文

・『立派な行動を見習う』
・『人が嫌がることを率先してやる態度を見習う』

「見倣う」の例文

・『師匠の包丁使を見倣う』
・『踊りの稽古は師匠の動きを見倣うところから始まる』

まとめ

「見習う」「見倣う」はほぼ同じ意味合いですが重視するポイントが異なります。

微妙なニュアンスの違いを意識して正しく使い分けましょう。

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